ハウルの動く城、晴子の応援団長
2006年7月23日 映画
スタジオジブリの「ハウルの動く城」を見た。
キャストやストーリーはご承知のとおり。
不思議に思ったことが2つある。
ラストで、戦争がどういう風の吹き回しか、あっさりと和平に進むこと。
また、若い娘がお婆さんに呪いで変身しちゃうけど、「老い」は呪いなのか、ということ。
僕なら、若者に変身させられた方が、つらいことが増える、と思ってしまう。
この2つの不思議な点を考えてみると、「なんだ、結局は若い男女の恋だの愛だのの話なのか」とむやみに結論を不時着させたくなる。
どうなんだろう。
若いハウルの争奪戦をただやっていて、荒れ地の魔女は嫉妬から「老い」を呪いとしてかけ、主人公の娘とハウルがハッピーエンドを迎えるのが不可避だと悟って、戦争も意味を失うんじゃないのか。
ところが、一方、僕の目から見ると、ハウルがちっとも魅力的に見えない。
特に、ハウルの情けないドロドロの弱さは、まったく子供っぽくてイライラした。
あんな人間的に出来ていない奴は、ドロドロとけてなくなってしまえばいいんだ、と思って見ていた。
つくづく、女々しい話である。
一方、感心したのは、色の多さ。
最近、映画をほとんど見に行かず、テレビアニメばっかり見ていた僕には、画面の綺麗さが目にしみた。
話題になっていたであろう、声優が誰であるとか、そういうことに気をとられるようであれば、こういう映画は声優失格だと僕は思っている。ところが案外、キャラクターに没頭できたので、これは収穫。
映画はとても面白く見ることができたが、ストーリー上、納得できないところがある。
原作にあたってみるか。
酒井欣也監督の「晴子の応援団長」を見た。(1962年)
鰐淵晴子は鑑別所の少女と、お嬢さんの1人2役。
瓜ふたつの2人は、お互いの利害が一致して、入れ替わりをする。
と、いっても、映画で描かれるのはお嬢さんに変身した不良少女の方で、お嬢さんの方は鑑別所で居心地悪そうだった。
家族のない不良少女がつかのま味わう家庭の味。
うじうじどっちつかずのお嬢さんだったのが、急にテキパキ、サクサクしだして野球場ではいきなりチアガールまでつとめ、周囲は驚き、恋まで。
女囚たちがタバコの吸い殻見つけて「モクだ!」と殺到するとか、入れ替わってから食事のマナーがなってないことで違和感が出るなど、お約束のオンパレードで、安心して見ていられる。
そっくりの二人が入れ替わる映画は古今東西、山ほどあるだろう。
それを網羅して論じている本とかないかなあ。
急に興味が湧いて来た。
キャストやストーリーはご承知のとおり。
不思議に思ったことが2つある。
ラストで、戦争がどういう風の吹き回しか、あっさりと和平に進むこと。
また、若い娘がお婆さんに呪いで変身しちゃうけど、「老い」は呪いなのか、ということ。
僕なら、若者に変身させられた方が、つらいことが増える、と思ってしまう。
この2つの不思議な点を考えてみると、「なんだ、結局は若い男女の恋だの愛だのの話なのか」とむやみに結論を不時着させたくなる。
どうなんだろう。
若いハウルの争奪戦をただやっていて、荒れ地の魔女は嫉妬から「老い」を呪いとしてかけ、主人公の娘とハウルがハッピーエンドを迎えるのが不可避だと悟って、戦争も意味を失うんじゃないのか。
ところが、一方、僕の目から見ると、ハウルがちっとも魅力的に見えない。
特に、ハウルの情けないドロドロの弱さは、まったく子供っぽくてイライラした。
あんな人間的に出来ていない奴は、ドロドロとけてなくなってしまえばいいんだ、と思って見ていた。
つくづく、女々しい話である。
一方、感心したのは、色の多さ。
最近、映画をほとんど見に行かず、テレビアニメばっかり見ていた僕には、画面の綺麗さが目にしみた。
話題になっていたであろう、声優が誰であるとか、そういうことに気をとられるようであれば、こういう映画は声優失格だと僕は思っている。ところが案外、キャラクターに没頭できたので、これは収穫。
映画はとても面白く見ることができたが、ストーリー上、納得できないところがある。
原作にあたってみるか。
酒井欣也監督の「晴子の応援団長」を見た。(1962年)
鰐淵晴子は鑑別所の少女と、お嬢さんの1人2役。
瓜ふたつの2人は、お互いの利害が一致して、入れ替わりをする。
と、いっても、映画で描かれるのはお嬢さんに変身した不良少女の方で、お嬢さんの方は鑑別所で居心地悪そうだった。
家族のない不良少女がつかのま味わう家庭の味。
うじうじどっちつかずのお嬢さんだったのが、急にテキパキ、サクサクしだして野球場ではいきなりチアガールまでつとめ、周囲は驚き、恋まで。
女囚たちがタバコの吸い殻見つけて「モクだ!」と殺到するとか、入れ替わってから食事のマナーがなってないことで違和感が出るなど、お約束のオンパレードで、安心して見ていられる。
そっくりの二人が入れ替わる映画は古今東西、山ほどあるだろう。
それを網羅して論じている本とかないかなあ。
急に興味が湧いて来た。
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