『萌え萌えジャパン』でインタビューを読んで、にわかに興味が出て来たので、赤松健の『ラブひな』を読んだ。全14巻。
浦島景太郎は東大をめざす浪人生。成りゆきで女子寮「ひなた荘」の管理人になる。
景太郎をめぐる女子たちは、たとえば、こんな風。
成瀬川なる:東大をめざす受験生。景太郎とはお互い惹かれあっているが、気持をハッキリさせないため、ストーリーが展開していく。
前原しのぶ:中学生。料理が得意。景太郎が大好き。
紺野みつね:19歳、関西人。景太郎を誘惑する。
青山素子:ルパン三世の五右衛門みたいな存在。景太郎に魅かれて、東大をめざすようになる。
乙姫むつみ:おっとりとした天然ボケ。景太郎が好き。
カオラ・スゥ:秘密兵器などを作る。こどもっぽい中学生だけど、満月のときは大人っぽく変身して、景太郎を誘惑したりする。
浦島可奈子:景太郎とは血のつながっていない妹。景太郎を熱愛している。
ああ、もういいかげんにしてほしい。
景太郎ばかりが何故モテる?
毎話、入浴シーンや、景太郎がヘマをして女の子の着替え中に部屋に入ったり、着ているものをはずみで脱がせてしまうシーンなどが盛り込まれる。(なるほど、商業主義だ!)
そのつど、景太郎は女の子に殴られたり、泣かれたりするが、これは税金みたいなもんだ。
ストーリーとしては、9巻あたりまでの東大受験までがテンションが途切れずに面白かった。東大に合格してから、景太郎は考古学の道に進もうと目標を持ったりするのだが、肝心の大学生活がまったくといっていいほど、描かれない。
やっと東大に合格したかと思ったら、景太郎は骨折していきなり休学。
骨折がなおって大学に行ったら、夏期休暇。
さらには、東大ならぬトーダイという地で、インディ・ジョーンズのような活劇がはじまる。
ひなた荘の住人内での物語に終始するのは、仕方ないこととは言え、とても不自然。まるで、ひなた荘を中心とした世界が、景太郎の脳内で編み出された仮想世界ででもあるかのようだ。大学生活って、とても楽しいのに。ひょっとすると、赤松健は楽しい大学生活を送らなかったんじゃなかろうか。だから、大学生活で「いやなことがまったく起こらない」物語を綴ることができなかったんじゃないか。(憶測)
ヒロインの成瀬川なるが、いつまでたっても景太郎の愛にこたえようとしないのは、非常にイライラする設定で、何度本を壁に叩きつけたくなったかしれない。受験生どうしのあいだならいざ知らず、大学生にもなって、幼稚な恋愛してるんじゃねえ!と憤った。
とは言え、最終巻で逃げまくっていた恋の行方がピタッとはまったときは、感動を覚えた。
単行本刊行時にアニメ化もされ、7巻には「なる」役の堀江由衣、9巻には「浦島はるか」役の林原めぐみとの対談も掲載されている。僕は声優さんに関する知識も興味も皆無だったので、アニメ「スクールランブル」で堀江由衣が主題歌歌ってたときも、何とも思わなかったのだが、この7巻の堀江由衣は、可愛い、と思った。7巻は2000年に刊行されている。この頃に戻って、堀江由衣をおいかけなおしたい。
浦島景太郎は東大をめざす浪人生。成りゆきで女子寮「ひなた荘」の管理人になる。
景太郎をめぐる女子たちは、たとえば、こんな風。
成瀬川なる:東大をめざす受験生。景太郎とはお互い惹かれあっているが、気持をハッキリさせないため、ストーリーが展開していく。
前原しのぶ:中学生。料理が得意。景太郎が大好き。
紺野みつね:19歳、関西人。景太郎を誘惑する。
青山素子:ルパン三世の五右衛門みたいな存在。景太郎に魅かれて、東大をめざすようになる。
乙姫むつみ:おっとりとした天然ボケ。景太郎が好き。
カオラ・スゥ:秘密兵器などを作る。こどもっぽい中学生だけど、満月のときは大人っぽく変身して、景太郎を誘惑したりする。
浦島可奈子:景太郎とは血のつながっていない妹。景太郎を熱愛している。
ああ、もういいかげんにしてほしい。
景太郎ばかりが何故モテる?
毎話、入浴シーンや、景太郎がヘマをして女の子の着替え中に部屋に入ったり、着ているものをはずみで脱がせてしまうシーンなどが盛り込まれる。(なるほど、商業主義だ!)
そのつど、景太郎は女の子に殴られたり、泣かれたりするが、これは税金みたいなもんだ。
ストーリーとしては、9巻あたりまでの東大受験までがテンションが途切れずに面白かった。東大に合格してから、景太郎は考古学の道に進もうと目標を持ったりするのだが、肝心の大学生活がまったくといっていいほど、描かれない。
やっと東大に合格したかと思ったら、景太郎は骨折していきなり休学。
骨折がなおって大学に行ったら、夏期休暇。
さらには、東大ならぬトーダイという地で、インディ・ジョーンズのような活劇がはじまる。
ひなた荘の住人内での物語に終始するのは、仕方ないこととは言え、とても不自然。まるで、ひなた荘を中心とした世界が、景太郎の脳内で編み出された仮想世界ででもあるかのようだ。大学生活って、とても楽しいのに。ひょっとすると、赤松健は楽しい大学生活を送らなかったんじゃなかろうか。だから、大学生活で「いやなことがまったく起こらない」物語を綴ることができなかったんじゃないか。(憶測)
ヒロインの成瀬川なるが、いつまでたっても景太郎の愛にこたえようとしないのは、非常にイライラする設定で、何度本を壁に叩きつけたくなったかしれない。受験生どうしのあいだならいざ知らず、大学生にもなって、幼稚な恋愛してるんじゃねえ!と憤った。
とは言え、最終巻で逃げまくっていた恋の行方がピタッとはまったときは、感動を覚えた。
単行本刊行時にアニメ化もされ、7巻には「なる」役の堀江由衣、9巻には「浦島はるか」役の林原めぐみとの対談も掲載されている。僕は声優さんに関する知識も興味も皆無だったので、アニメ「スクールランブル」で堀江由衣が主題歌歌ってたときも、何とも思わなかったのだが、この7巻の堀江由衣は、可愛い、と思った。7巻は2000年に刊行されている。この頃に戻って、堀江由衣をおいかけなおしたい。
コメント