と、いうわけで、録画したまま見ていなかったマイケル・ムーアの「華氏911」を見た。
9月11日の同時多発テロ、イラク虐殺とたどるブッシュ大統領に対して、 NOをつきつける映画。社会派バラエティとでもいうのか、マイケル・ムーア映画とでもジャンル分けしたくなるような味わいがある。
ドキュメンタリー映画ではあるが、はっきりとマイケル・ムーアの言いたいことがあって、映像はそれを面白おかしく、時には情動をもって観客に見せるための道具として使われている。
『サブカル真論』でも、マイケル・ムーアの解説は映像を自分の都合いいようにリードしている、という指摘があった。違うナレーションをつければ、違うイメージが植え付けられるし、マイケル・ムーアの説明は蛇足なんじゃないか、と。
でも、それはかまわないんじゃないか。
だって、映画なんだもん。
そういうのを映画って呼ぶんじゃなかったっけ。
わざとらしさも、許せる、という範囲をこえて、まさにわざとやっているんじゃないか、という印象を受けた。
ふだんテレビのワイドショーなど見ていると、ミスリーディングがいやというほどあふれている。そういう番組を見て、鵜呑みにしてしまう人だっているのだ。
マイケル・ムーアは明らかに、FOXテレビを見てイラク侵略に拍手を送った一般人にメッセージが届くように、あからさまな手段を使っているのだ。
言ってみれば、マイケル・ムーアはドキュメンタリー界の寅さんなのだ。ベタだが、多くの人が見る。
この映画には批判も多いのだろう。『サブカル真論』読むかぎりではボロクソだった。でも、じゃあ、小泉首相をサカナにした反小泉映画が日本にあるのか。それは映画祭でグランプリをとって、映画館を満員にすることができるのか。
あるいは、マイケル・ムーアの本作以外にも、世界には多くのイラク反戦ドキュメンタリ−映画はあるだろう。でも、それらの映画は近所の映画館でロードショー公開されたのか。
そう考えただけで、この映画には意味がある、と言わざるを得ない。
この映画を面白く見たせいか、批判を聞くと、「それはないものねだりなのでは」と感じるのだ。
ただし、この映画も作られてから年月がたってしまった。
現在では、911のテロがアルカイダの仕業なのかどうかも疑わしくなっている。
http://tanakanews.com/g0516WTC.htm
反ブッシュの視点は相変わらずでかまわないので、マイケル・ムーアによる続編が見たいところだ。日本の観客は反ブッシュとか、もう食傷気味なのかな?
ところで、マイケル・ムーアの近況はというと、次作では健康産業にメスを入れるらしい。
彼のサイトでは「ヘルスケア・ホラー・ストーリー」を募集している。
(このサイト、日本語版もあったのに、あっけなく終わってしまった!)
http://www.michaelmoore.com/
9月11日の同時多発テロ、イラク虐殺とたどるブッシュ大統領に対して、 NOをつきつける映画。社会派バラエティとでもいうのか、マイケル・ムーア映画とでもジャンル分けしたくなるような味わいがある。
ドキュメンタリー映画ではあるが、はっきりとマイケル・ムーアの言いたいことがあって、映像はそれを面白おかしく、時には情動をもって観客に見せるための道具として使われている。
『サブカル真論』でも、マイケル・ムーアの解説は映像を自分の都合いいようにリードしている、という指摘があった。違うナレーションをつければ、違うイメージが植え付けられるし、マイケル・ムーアの説明は蛇足なんじゃないか、と。
でも、それはかまわないんじゃないか。
だって、映画なんだもん。
そういうのを映画って呼ぶんじゃなかったっけ。
わざとらしさも、許せる、という範囲をこえて、まさにわざとやっているんじゃないか、という印象を受けた。
ふだんテレビのワイドショーなど見ていると、ミスリーディングがいやというほどあふれている。そういう番組を見て、鵜呑みにしてしまう人だっているのだ。
マイケル・ムーアは明らかに、FOXテレビを見てイラク侵略に拍手を送った一般人にメッセージが届くように、あからさまな手段を使っているのだ。
言ってみれば、マイケル・ムーアはドキュメンタリー界の寅さんなのだ。ベタだが、多くの人が見る。
この映画には批判も多いのだろう。『サブカル真論』読むかぎりではボロクソだった。でも、じゃあ、小泉首相をサカナにした反小泉映画が日本にあるのか。それは映画祭でグランプリをとって、映画館を満員にすることができるのか。
あるいは、マイケル・ムーアの本作以外にも、世界には多くのイラク反戦ドキュメンタリ−映画はあるだろう。でも、それらの映画は近所の映画館でロードショー公開されたのか。
そう考えただけで、この映画には意味がある、と言わざるを得ない。
この映画を面白く見たせいか、批判を聞くと、「それはないものねだりなのでは」と感じるのだ。
ただし、この映画も作られてから年月がたってしまった。
現在では、911のテロがアルカイダの仕業なのかどうかも疑わしくなっている。
http://tanakanews.com/g0516WTC.htm
反ブッシュの視点は相変わらずでかまわないので、マイケル・ムーアによる続編が見たいところだ。日本の観客は反ブッシュとか、もう食傷気味なのかな?
ところで、マイケル・ムーアの近況はというと、次作では健康産業にメスを入れるらしい。
彼のサイトでは「ヘルスケア・ホラー・ストーリー」を募集している。
(このサイト、日本語版もあったのに、あっけなく終わってしまった!)
http://www.michaelmoore.com/
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