一色まことの『出直しといで!』全6巻を読んだ。
高校学園コメディ。
茜という真っ正直な女の子と、優等生の土屋との恋愛を主軸にしているものの、多くの登場人物がそれぞれに悩みを抱えていて、それを真っ当に乗り越えていて、清清しい。
天然パーマに悩む子がいたり、茜のことが大好きな幼な馴染みがいたり、土屋のことを大好きな女の子がいたり、勉強にしか取り柄がないと思い込んでいるブスな子がいたり。
それら少年少女たちが、それぞれ欠点や弱点を抱えたまま成長していく姿が愛おしい。
ここでそれを言っちゃダメでしょ!みたいな発言もついついしてしまうのだ。
思えば、自分の現実にしても、どこで遊んでも、たいてい年少の友達ばかりなので、いきおい、悩みなどを聞く役にまわることが多い。
自分も同じくらい若ければ、きっと聞き逃すはずもない失言や暴言も、この年齢に達すると、フィルターをとおして対処することが可能だ。
僕ほど短気で神経質な人間もいないのだが、短気も神経質も、人のことを気にするのも、うぬぼれるのも、虚勢をはるのも、みんな抹消したい自分の醜い面だと思っているので、極力そんなものは無いことにしている。
自信だって、全然ないけど、他人を頼りにするのはさらにあてにならない、と思っている。
ただ、僕は交友関係に非常にめぐまれていて、僕自身はちっとも甘える気がないのに、まわりの友人たちが、支えてくれたり、援助してくれるのだ。ありがたい。
たとえば、今、僕は極端な貧乏で職場への電車賃もないほどなのだが、きっと、友人たちは、僕がちっとも「助けて」と言ってないのに、助けてくれるにちがいないのだ。
ね!みなさん。
僕はちっとも頼んでいないのに、なぜか、おこづかいくれる人が出てくるにちがいないのだ。
僕は全然頼んでいないのに、(しつこい!)
僕には何の悩みもない、と公言しているが、それは僕が自分で解決できない悩みなら、他の誰が考えても解決できるわけがない、と思っているからなのだ。
つまり、僕には悩みを抱くことが禁じられているのだ。
な〜んて、書いてみたが、たいていの問題は悩むまでもなく解決できるし、実際に悩みはないのだ。
あっ、1つだけ悩んでいたことがあって、この前録画した「最終兵器彼女」のビデオがどこに行ったのかわからない、というのがそれだったが。無事に発見できた。「アイドルアカデミー」の続きで録画されていたのだ。これで、たった1つの悩みも消えた。
こんな悩みしかない人生なんて、それこそ、「出直しといで!」なのかもしれない。
このところ、一色まことの作品ばかり読んでいるのは、読んでいていや〜な気持にならないのが保証されているからかもしれない。
渡る世間に鬼はない、と思っている。鬼がいるなら、鬼とも友達になるつもりだ。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索