喜劇一発勝負、ヴァージン・ハンド
2005年12月27日 映画
山田洋次監督の「喜劇一発勝負」を見た。1967年。
主演のハナ肇は親不孝もの。
父親加東大介はハナ肇を勘当する。
母親の死後にひょっくら戻ってきたハナ肇を、妹の倍賞千恵子やばあやの北林谷栄は迎えるが、父親の頭痛のタネは消えない。
ハナ肇は一発あてることだけ考えて、周囲に迷惑をかけまくる。
墓場も掘り返すし、ワライタケ食べて大騒ぎしたり、
家宝も勝手に処分して金にかえてしまうし、借金もしまくるし。
温泉をあてて金持ちになるが、娘が東京に遊びに行くと言い出したとき、親として大反対する。
娘はハナ肇の頭をポカリと殴り、若者(スパイダースの堺、井上)2人と東京に行く。
この光景はいつか見た光景。
加東大介をポカリとやって家を飛び出したハナ肇と同じ構図なのだ。
加東大介は涙と鼻水とよだれをダラダラ流しながら、狂ったように大笑いする。
「今頃、気づいたか!」
これはホラーか!
娘が我が子と知らないうちはハナ肇は「若いときなんだから、東京くらい行かせてやれ」的な発言をしているが、それが自分の娘だとわかるやいなや、大反対し、親不孝ものと罵る。
まったく、親にだけはなりたくないものである。
続けて、アルフォンソ・アラウ監督の「ヴァージン・ハンド」を見た。1999年。
ウディ・アレンは妻(シャロン・ストーン)を殺してバラバラにしたが、死体を運ぶ最中に片手を落としてしまう。中指立てた手!
その片手につまづいた盲目の老婆の目に視力が戻った!
その手は教会に運びこまれ「マリア様の手」として、奇跡を次々と起こす。
つぶれていた片目が見えるようになり、全身震えていた病人が完治、切り落とされていた両足がニョキニョキとはえはじめる。
願いを叶えたい人々でごったがえすメキシコの教会。
片手キャンデーなどお土産ものが多数売られる。
片手を取り戻そうとするウディ・アレン、それを個人的な事情から追い詰める警官キーファー・サザーランド。(シャロン・ストーンの浮気相手はこのキーファーだったのだ。最後には吊るされて花火まみれで殺されてしまう!)
残酷でブラックなコメディ。
監督のアルフォンソ・アラウや、エリオット・グールド、チーチ・マリンなども出演している。
メキシコの死者の日や、マリアの片手に集まる群集とか、賑やかな映画で、その喧噪の中でマイペースでふるまうウディ・アレン。個人芸の見せあいみたいなバラバラ感は、バラバラ殺人の物語らしい印象だ。
牢屋に監禁されるウディ・アレンに警官が聞く。
「何かほしいものはあるか」
「その鍵があると助かるんだけど」
おお、ウディ・アレン、我が道を行く。
寒いと、ついつい出無精になってしまう。
今日はケーブルテレビで、上の2本映画見ただけで、あとは仕事に出かけたのであった。
主演のハナ肇は親不孝もの。
父親加東大介はハナ肇を勘当する。
母親の死後にひょっくら戻ってきたハナ肇を、妹の倍賞千恵子やばあやの北林谷栄は迎えるが、父親の頭痛のタネは消えない。
ハナ肇は一発あてることだけ考えて、周囲に迷惑をかけまくる。
墓場も掘り返すし、ワライタケ食べて大騒ぎしたり、
家宝も勝手に処分して金にかえてしまうし、借金もしまくるし。
温泉をあてて金持ちになるが、娘が東京に遊びに行くと言い出したとき、親として大反対する。
娘はハナ肇の頭をポカリと殴り、若者(スパイダースの堺、井上)2人と東京に行く。
この光景はいつか見た光景。
加東大介をポカリとやって家を飛び出したハナ肇と同じ構図なのだ。
加東大介は涙と鼻水とよだれをダラダラ流しながら、狂ったように大笑いする。
「今頃、気づいたか!」
これはホラーか!
娘が我が子と知らないうちはハナ肇は「若いときなんだから、東京くらい行かせてやれ」的な発言をしているが、それが自分の娘だとわかるやいなや、大反対し、親不孝ものと罵る。
まったく、親にだけはなりたくないものである。
続けて、アルフォンソ・アラウ監督の「ヴァージン・ハンド」を見た。1999年。
ウディ・アレンは妻(シャロン・ストーン)を殺してバラバラにしたが、死体を運ぶ最中に片手を落としてしまう。中指立てた手!
その片手につまづいた盲目の老婆の目に視力が戻った!
その手は教会に運びこまれ「マリア様の手」として、奇跡を次々と起こす。
つぶれていた片目が見えるようになり、全身震えていた病人が完治、切り落とされていた両足がニョキニョキとはえはじめる。
願いを叶えたい人々でごったがえすメキシコの教会。
片手キャンデーなどお土産ものが多数売られる。
片手を取り戻そうとするウディ・アレン、それを個人的な事情から追い詰める警官キーファー・サザーランド。(シャロン・ストーンの浮気相手はこのキーファーだったのだ。最後には吊るされて花火まみれで殺されてしまう!)
残酷でブラックなコメディ。
監督のアルフォンソ・アラウや、エリオット・グールド、チーチ・マリンなども出演している。
メキシコの死者の日や、マリアの片手に集まる群集とか、賑やかな映画で、その喧噪の中でマイペースでふるまうウディ・アレン。個人芸の見せあいみたいなバラバラ感は、バラバラ殺人の物語らしい印象だ。
牢屋に監禁されるウディ・アレンに警官が聞く。
「何かほしいものはあるか」
「その鍵があると助かるんだけど」
おお、ウディ・アレン、我が道を行く。
寒いと、ついつい出無精になってしまう。
今日はケーブルテレビで、上の2本映画見ただけで、あとは仕事に出かけたのであった。
コメント