福本伸行の『無頼伝・涯』全5巻を読んだ。
冤罪で牢獄につながれる少年、涯。
彼が送り込まれた「人間学園」は再教育の名目で少年たちに地獄のような責め苦を負わせる。しかも海に囲まれた孤島の学園で脱出も無理。
そんな中でも人間として生きる少年、涯。
どんなにひどいところかと言うと。
裸で天井の低い部屋に放り込まれ、何日も放置される。
よつんばいが習慣となり、解放されてからも犬のようにはいつくばって過ごさねばならない状態になってしまうのだ。
あるいは、蛇や蠍などの毒を注射され、血清がほしければ、言うことをきけと強制されたりする。
福本作品はテンション高めで突拍子もないことを言ったりする面白さがある。
この作品でも、数々の名文句、名場面がある。
鏡に向かってパンチをくり出す涯。
彼のパンチはあまりにもはやく、パンチを出したとき、鏡の中の自分はまだパンチを出していなかった。
「光よりはやかった」
脱出する際に、自分の手首を切ったりとか、もうやることがエキセントリック。
メチャメチャ面白い。

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