滝本竜彦の2冊目『NHKにようこそ!』を読んだ。
ひきこもりを主人公にした小説。
この1冊の中には、ひきこもり、陰謀、ロリコン、クスリ、エロゲー、新宗教、自殺、といった、オタクたちにとって甘い餌がふんだんに仕込まれており、それがまためちゃくちゃ美味しい。
最初の方に、自分がダメ人間である証拠をこれでもかというほど実例を列挙する描写が出てくる。
「昨日、久しぶりに朝の七時というまともな時間に目を覚ましたものの、ベッドに横になったまま、昼すぎまで物思いに耽ってしまったこの俺に、まともな社会生活なんて不可能だ」
「その後、軽く昼寝をしようと思って目を閉じたら、今朝の五時までぐっすり熟睡してしまったこの俺に、まともな社会生活なんて不可能だ」云々。
反省しなくちゃならないこととして、身につまされる、というより、なんだか暖かい布団にくるまっているような、共感を覚えてしまう僕もまた、まともな社会生活なんて不可能なダメ人間なのだ。
「NHK」は、「日本ひきこもり協会」の略で、このNHKの陰謀によって、主人公はダメ人間になってしまった、と思い込んでいる。
自分のふがいなさを陰謀で理由づけようとしているのだ。
これこそダメ人間の証しみたいなものだが、逃げ場として甘美だ。
さて、自分は何の陰謀によってこんな人間に成り下がってしまったのか。
「日本ひとでなし協会」NHK?
「日本へたれ協会」NHK?
「日本半ズボン協会」NHK?
ひきこもりを主人公にした小説。
この1冊の中には、ひきこもり、陰謀、ロリコン、クスリ、エロゲー、新宗教、自殺、といった、オタクたちにとって甘い餌がふんだんに仕込まれており、それがまためちゃくちゃ美味しい。
最初の方に、自分がダメ人間である証拠をこれでもかというほど実例を列挙する描写が出てくる。
「昨日、久しぶりに朝の七時というまともな時間に目を覚ましたものの、ベッドに横になったまま、昼すぎまで物思いに耽ってしまったこの俺に、まともな社会生活なんて不可能だ」
「その後、軽く昼寝をしようと思って目を閉じたら、今朝の五時までぐっすり熟睡してしまったこの俺に、まともな社会生活なんて不可能だ」云々。
反省しなくちゃならないこととして、身につまされる、というより、なんだか暖かい布団にくるまっているような、共感を覚えてしまう僕もまた、まともな社会生活なんて不可能なダメ人間なのだ。
「NHK」は、「日本ひきこもり協会」の略で、このNHKの陰謀によって、主人公はダメ人間になってしまった、と思い込んでいる。
自分のふがいなさを陰謀で理由づけようとしているのだ。
これこそダメ人間の証しみたいなものだが、逃げ場として甘美だ。
さて、自分は何の陰謀によってこんな人間に成り下がってしまったのか。
「日本ひとでなし協会」NHK?
「日本へたれ協会」NHK?
「日本半ズボン協会」NHK?
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