日本橋ディスクピアで雅(ミヤビ)のイベントがあった。
これは決して「大胆素敵」を歌っていた「雅」の復活などではなく、あの野田社長のプロデュースによる新しい女子ユニットなのだ。
1月26日に出たばかりのCDから3曲歌い踊った。実際に見た印象は、踊る女子十二楽房、なのだが、プロジェクトのコンセプトはあくまでも「和製小悪魔」しかも、ディスクピアのフライヤーには「女性版一世風靡セピア」と書いてあった。もう何がなんだかわかりません。野田社長も来ており、取材を受けていた。
僕にとってあまり縁のない音楽とパフォーマ−だったので、頑張ってください、とエールだけ送っておこう。

日本橋にまた1つメイド喫茶ができた。e-maidだ。
ここはもともと喫茶店だったところが、メイドを導入することになった店だ。つまり、喫茶店のノウハウ、イロハは既にクリアしているはずなので、あとはメイドさんの質と躾にすべてがかかっている、と予想して、行ってみた。
結論から言うと、がっかりだ。
意外にも、メイドさんの立ち居振る舞いや、言葉使いは見事だった。他の店との差別化もはかっている。メイド喫茶特有のあの風俗寄りの嫌らしさはみじんもない。珈琲にミルクを入れるのもお客さんが自らだが、客層が、以前からの常連さんもいるので、これは妥当なところ。
ただ、この店、メイドさんが店の真中に3人も4人もただ突っ立って、旦那さまのお帰りを待っているのはいいが、すでに帰ってきた旦那さまに対しては、あまり目もくれない。注文を取りにくるのも遅く、出てくるのも遅かった。僕は珈琲とケーキを頼んだのだが、まず出て来た珈琲をすっかり飲み終えて、何度か水のおかわりを入れてもらってから、やっとケーキが出て来た。つまり、まずクリアできていると思い込んでいた喫茶店としての質が駄目だったのだ。これはがっかりと同時に意外だった。ちゃんとした喫茶店にメイドを導入することで駄目になる、なんて、予想つかなかったのだ。
ただし、この店はオープンしたばかりなので、きっと日々改善されていくに違いない。
少し日を置いてまた来ることにしよう。

今日聞いた音楽は、東京オペラシティ・リサイタルホールで収録されたアンサンブル・ノマド定期演奏会から。
「ナタラジャ」ジョナサン・ハーヴェイ作曲
ナタラジャというのは踊るシヴァ神で、片足あげて踊り、もう片足は邪神を踏んづけているポーズでおなじみ。破壊と創造の神をこの音楽によって十全にあらわしているかどうかは、この音楽が現代音楽のくくりに入っていることをもってしても、達成されたとは言い難い。「破壊!」とか「デストロイ!」などを音楽で表現したいなら、まずは音楽のジャンルを破壊、デストロイしてから言え、と言いたい。この「ナタラジャ」について言えば、使っているのが「ピアノ」「フルート」という明らかに「楽器」なのが致命的だと思う。楽器とは思われていないものを使って音を出すことからはじめよう。そして、出てくるのが音である必要もないのだ。しかし、それを音楽と呼べるのか?いやいや、音楽である必要などどこにもないのだ。
「アリア・フォー・アス」米倉香織・作曲
これは一転して、我々の日常の中に「アリア」を見い出そうという、日常の音楽をめざしたもの。特定の場所に行かねば聞けない音楽、というのは、イベント好きの僕にとってはとても好ましいコンセプトなのだが、冷静に考えると、単に商売としての視点であることもありうる。「金を出してCDを買った者だけが、音楽を聞ける」というようなシステムみたいなものだ。この「アリア・フォー・アス」はコンセプトこそ素晴らしいのだが、実際にこの音楽を聞くことは、いつもと変わらぬ日常生活を送っているかぎり絶対に実現しないのが問題なのだ。
「甘い夢」マデルナ作曲
世界的に有名なフルート奏者にセヴェリーノ・ガッツェローニがいる。この「甘い夢」は原題が「Honeyreves」で、逆から読むと、Severino をもじった言葉になっているのだそうだ。言葉遊びの解釈にとらわれているうちに、音楽は終わっていた。作戦か?
「3つの小品」シルヴェストレ・レブエルタス作曲
メキシコの現代音楽なのだが、小品すぎて印象に残っていない。  

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