『小酒井不木探偵小説選』を読んだ。この本は小酒井不木が少年向けに書いた探偵小説「少年科学探偵」シリーズを中心に収められている。「科学」を銘打っているが、作品が1920年代に書かれたもので、人力車は走ってるし、朝鮮浪人が跋扈し、支那街の阿片窟なんて怪し気なものが存在している日本だ。少年探偵の主人公が挙げる犯人も我が国の毒ガス技術を盗もうとする売国奴だったりする。その時代の科学だから、ロンブローゾを持ち出して、身体的特徴から犯罪者だと決めつけたりするし、結局証拠がなくて罠をかけたり囮を使って犯人が尻尾を出すのを待ったりする。
その抜け具合が、少年向けっぽく明るくていい。
大人向けの悲惨な話や、どろどろした恋愛はどうも殺伐としていけない。
悲しい話は読みたくないなあ。

16日に芦原橋ウィングホールでやる秘蔵映像イベントのためにビデオのチェックばかりしている。
ついついビデオ、ずーっと見てしまうんだなあ。
だって、面白いんだもーん。

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