間奏曲、漫画映画の世界、マンガロン
2004年10月4日 読書
数日前から風邪をひいており、心身の消耗が激しい。鼻はすっかり壊滅状態、喉は荒れ放題。今の僕の身体はまるでアフガニスタンだ。こんな日は日記もダラダラ長くなる。
深夜放送のラジオげんしけんで、テレビアニメ主題歌を聞く。日本ブレイク工業の社歌作った萬Zによるオイパンクだった。UNDER17は解散しちゃうみたいだけど、クアトロ見に行くだけの持ち合わせがないなあ。
おとなしく寝ていてはつまらないので、日本橋を巡回。
今キャンペーン中の杏仁娘のマックシェイクは、ロッテリアの小梅ちゃんシェーキに似ていた。
ウェンディーズのキッズミールは今、ガーフィールドがついてくるが、その紙袋に書いてあるクイズはとうていキッズには解けないと思った(英語で書いてあるので)。でも、最近の小学生は英語ペラペラなんだろうか。
いくつかの店をまわったが、でんぢゃらすじーさんのカードが見つからなかった。確かに電車にも乗れない役たたずのカードだが、置いていないとはどういうことだ。
昨日ゲーマーズなんば店に谷川流氏が来て、サイン会をしていた。僕はそっちに寄れなかったので、『涼宮ハルヒの暴走』のサイン本でも置いていないかと行ってみたが、そんなものはなかった。信長書店とはわけが違うのだ。
BSで放送していたスウェーデン映画「間奏曲」(1936年)を見た。グスタフ・モランデル監督。この映画でイングリッド・バーグマンは一躍スタ−になった。
ストーリーはと言うと、妻子持ちのバイオリニストが若い女性(これがバーグマン)と恋仲になり、家庭を捨てる。しかし、結局離婚もせずにずるずるしている男の姿を見て、バーグマンは「この人の人生にとって、私は間奏曲なんだ」と悟り、別れる。男はあっさり家庭に戻る。家族は許してくれる。
どこかで聞いたようなよくある話だが、このバイオリン弾きがなぜ結局家庭に迎え入れられて、何事もなかったかのように罪を許されるのか、僕には合点がいかない。
結婚して子供まで作る、ということは、不倫をすればそれが不幸になり、地獄に落ちる覚悟を持つということなのである。この妻子持ちのバイオリン弾きは、地獄の火炎に焼かれ、看護婦に毎日生爪を1枚ずつ剥がされればいいのだ。
情けないバイオリン男に比べて、バーグマンの方はと言うと、もともと妻子ある男性に恋をすること自体が大馬鹿以外のなにものでもなく、一生苦しんで生きろと言いたいところだが、自ら身をひいて自分の人生を歩きだそうとすることで、救われている。それに、この映画でのバーグマンの美しさったらない。美は誰にも何にも似ていないところに生まれるものなのだろう。既にある美しさ、レールに敷かれた美しさ、「男って、こういうのが好きなんでしょ」的な美しさに粧うのは、しょせんニセモノで、性欲を抑えられない中学生ならいざ知らず、成人男性がだまされるものではない。バーグマンと、バイオリニストの妻役の女性がその差を歴然とあらわす証拠物件である。このニセモノの美は、つまり、美しくはない人がせいいっぱい美しくなろうとする健気な努力ととれないこともない。僕は偏見からか、声優やネットアイドルに、この必死系美人を感じてしまう。かと言って必死系が嫌いじゃないのが厄介なところだ。
今日はあと、S-CUPトーナメント(アンディ・サワー優勝)を見た。
そして「漫画映画の世界」と題する戦前、戦中、戦後まもなくの日本の漫画映画短編集をケーブルテレビで見たりした。放送されたのは「動絵狐狸達引」「オモチャ箱シリーズ第3話」「協力防空戦」「古池絵巻蛙と狐」「トラちゃんのカンカン虫」「ポン助の腕くらべ」の6話。ろくすっぽ今のアニメも見ずに、こんな古臭いものばかり触手が動くのだ。「オモチャ箱シリーズ第3話」は、島に攻め入ったミッキーマウス似の悪人たちを、日本の昔話の登場人物たちが力をあわせて退治するストーリー。戦勝祝いに花咲か爺さんが咲かせた満開の桜の下でみんなが東京音頭を踊る。「協力防空戦」は3種類の焼夷弾について解説しており、勉強になった。(油脂焼夷弾、エレクトロン焼夷弾、黄燐焼夷弾)
録画しておいた「ウルトラマンネクサス」「ジャスティライザー」「神無月の巫女」のそれぞれ第1回等を見た。「漫画映画の世界」とは全然違う、別世界だった。「神無月の巫女」は、「マリア様がみてる」みたいな出だしだった。10年以上女子学園で勤務した経験から言うと、こういう学校のお嬢様世界、驚くべきことに、まだ実在するのである。「マリア様がみてる」とは違って、「神無月の巫女」は巨大ロボットものだが。そして、10年以上女子学園で勤務した経験から言うと、こういう巨大ロボ世界、どうやら実在しないようだ。展開が無茶苦茶な話っぽいので、要チェックだ。
鶴岡法斎くんの『マンガロン』を読み終えた。70年代生まれの漫画体験から好きな漫画について語っている。面白い。僕が小中学生の頃好きで読んでいた漫画って、冒険ダン吉とか、コグマノコロスケとか、のらくろ、あとは貸本の「影」シリーズとか、台風五郎、K元美津とかだったなあ、と思うと、世代ってあるんだなあ、と思う。僕は中学生の頃から古本屋で漫画買って読んでいたので、ラインナップが古いのだ。
深夜放送のラジオげんしけんで、テレビアニメ主題歌を聞く。日本ブレイク工業の社歌作った萬Zによるオイパンクだった。UNDER17は解散しちゃうみたいだけど、クアトロ見に行くだけの持ち合わせがないなあ。
おとなしく寝ていてはつまらないので、日本橋を巡回。
今キャンペーン中の杏仁娘のマックシェイクは、ロッテリアの小梅ちゃんシェーキに似ていた。
ウェンディーズのキッズミールは今、ガーフィールドがついてくるが、その紙袋に書いてあるクイズはとうていキッズには解けないと思った(英語で書いてあるので)。でも、最近の小学生は英語ペラペラなんだろうか。
いくつかの店をまわったが、でんぢゃらすじーさんのカードが見つからなかった。確かに電車にも乗れない役たたずのカードだが、置いていないとはどういうことだ。
昨日ゲーマーズなんば店に谷川流氏が来て、サイン会をしていた。僕はそっちに寄れなかったので、『涼宮ハルヒの暴走』のサイン本でも置いていないかと行ってみたが、そんなものはなかった。信長書店とはわけが違うのだ。
BSで放送していたスウェーデン映画「間奏曲」(1936年)を見た。グスタフ・モランデル監督。この映画でイングリッド・バーグマンは一躍スタ−になった。
ストーリーはと言うと、妻子持ちのバイオリニストが若い女性(これがバーグマン)と恋仲になり、家庭を捨てる。しかし、結局離婚もせずにずるずるしている男の姿を見て、バーグマンは「この人の人生にとって、私は間奏曲なんだ」と悟り、別れる。男はあっさり家庭に戻る。家族は許してくれる。
どこかで聞いたようなよくある話だが、このバイオリン弾きがなぜ結局家庭に迎え入れられて、何事もなかったかのように罪を許されるのか、僕には合点がいかない。
結婚して子供まで作る、ということは、不倫をすればそれが不幸になり、地獄に落ちる覚悟を持つということなのである。この妻子持ちのバイオリン弾きは、地獄の火炎に焼かれ、看護婦に毎日生爪を1枚ずつ剥がされればいいのだ。
情けないバイオリン男に比べて、バーグマンの方はと言うと、もともと妻子ある男性に恋をすること自体が大馬鹿以外のなにものでもなく、一生苦しんで生きろと言いたいところだが、自ら身をひいて自分の人生を歩きだそうとすることで、救われている。それに、この映画でのバーグマンの美しさったらない。美は誰にも何にも似ていないところに生まれるものなのだろう。既にある美しさ、レールに敷かれた美しさ、「男って、こういうのが好きなんでしょ」的な美しさに粧うのは、しょせんニセモノで、性欲を抑えられない中学生ならいざ知らず、成人男性がだまされるものではない。バーグマンと、バイオリニストの妻役の女性がその差を歴然とあらわす証拠物件である。このニセモノの美は、つまり、美しくはない人がせいいっぱい美しくなろうとする健気な努力ととれないこともない。僕は偏見からか、声優やネットアイドルに、この必死系美人を感じてしまう。かと言って必死系が嫌いじゃないのが厄介なところだ。
今日はあと、S-CUPトーナメント(アンディ・サワー優勝)を見た。
そして「漫画映画の世界」と題する戦前、戦中、戦後まもなくの日本の漫画映画短編集をケーブルテレビで見たりした。放送されたのは「動絵狐狸達引」「オモチャ箱シリーズ第3話」「協力防空戦」「古池絵巻蛙と狐」「トラちゃんのカンカン虫」「ポン助の腕くらべ」の6話。ろくすっぽ今のアニメも見ずに、こんな古臭いものばかり触手が動くのだ。「オモチャ箱シリーズ第3話」は、島に攻め入ったミッキーマウス似の悪人たちを、日本の昔話の登場人物たちが力をあわせて退治するストーリー。戦勝祝いに花咲か爺さんが咲かせた満開の桜の下でみんなが東京音頭を踊る。「協力防空戦」は3種類の焼夷弾について解説しており、勉強になった。(油脂焼夷弾、エレクトロン焼夷弾、黄燐焼夷弾)
録画しておいた「ウルトラマンネクサス」「ジャスティライザー」「神無月の巫女」のそれぞれ第1回等を見た。「漫画映画の世界」とは全然違う、別世界だった。「神無月の巫女」は、「マリア様がみてる」みたいな出だしだった。10年以上女子学園で勤務した経験から言うと、こういう学校のお嬢様世界、驚くべきことに、まだ実在するのである。「マリア様がみてる」とは違って、「神無月の巫女」は巨大ロボットものだが。そして、10年以上女子学園で勤務した経験から言うと、こういう巨大ロボ世界、どうやら実在しないようだ。展開が無茶苦茶な話っぽいので、要チェックだ。
鶴岡法斎くんの『マンガロン』を読み終えた。70年代生まれの漫画体験から好きな漫画について語っている。面白い。僕が小中学生の頃好きで読んでいた漫画って、冒険ダン吉とか、コグマノコロスケとか、のらくろ、あとは貸本の「影」シリーズとか、台風五郎、K元美津とかだったなあ、と思うと、世代ってあるんだなあ、と思う。僕は中学生の頃から古本屋で漫画買って読んでいたので、ラインナップが古いのだ。
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