生人形と松本喜三郎展、柳生武芸帳 剣豪乱れ雲、ベアーズ
2004年10月2日 映画
今日は西宮大谷記念美術館で藤本由紀夫さんの「美術館の遠足」がある。
でも、西宮に往復するだけの持ち合わせがなかった。
予定を変更して、大阪歴史博物館に行き、特別展「生人形と松本喜三郎」を見に行くことにした。
生人形というと、リアルな人形で、イメージとしては等身大のもののことを指すのかと思っていたが、この展覧会を見るかぎり、必ずしもそうではないようだ。手のひらに乗るような大きさの「泣く児」なんていう作品もあった(二代目平田郷陽)。もっとも、それは「生人形」とは別に呼ばれなかった可能性もある。
松本喜三郎は熊本出身だが、難波新地で「生人形松本喜三郎一座」で活躍、浅草や関西地方を巡業したという。東京大学医学部(当時は大学東校)の依頼で人体模型を作り、義足も日本人ではじめて作った。
この展覧会では、生人形の代名詞たる松本喜三郎の作品と、ライバル安本亀八、弟子や影響を受けた人たちの作品が展示されていた。
生首がずらりと並ぶさまは、江戸川乱歩の「白昼夢」的世界に片足突っ込んだ感覚を覚えた。また、鼠屋伝吉の「農夫、農婦全身像」は、おっさんとおばはんのリアルな等身大全裸像で、そのただ呆然と立ち尽くしている姿は衝撃的だ。
松本喜三郎の作品で感心したのは、そのリアルな人形ではなく、「須弥視実等象儀」と題する、仏教的天動説の模型だった。
ポスターにもなっていた谷汲観音像の前には、お賽銭が山と積まれていた。そんな無駄金があるなら、僕に恵んでくれ、と思い、観音像と同じポーズをとって立っていたが、誰も賽銭をくれなかった。
今日見た映画は録画しておいた内出好吉監督「柳生武芸帳・剣豪乱れ雲」(1963年)だ。
柳生武芸帳とは、豊臣の残党と手を組もうとした公家を殺した犯人たちを記した文書である。家康の命令により、柳生家の者が手を下したのだ。
この映画の見どころは、近衛十四郎演じる柳生十兵衛が無刀どりの極意をつかむことにある。山形勲演じる浮月斎はかつて柳生石舟斎の刀を折ったことのある剣豪で、十兵衛との一騎討ちシーンは迫力だ。いきなり嵐になって雷が落ちるほどのすごさなのだ。
この映画には、チャンバラトリオの南方英二が出ていることが配役の画面からわかったので目をこらして見ていたが、特定できなかった。おそらく、柳生武芸帳を狙って藤純子演じる佐々木とよの屋敷に押し入った3人(トリオ!)のうちの1人だと思うが、はっきりしない。なぜなら、その一味たちがアジトに戻ると、同じようなメイクをしている人物が大勢いて、あれ、間違ったかな、と思えてきたからだ。
夜になり、BEARSに行って、ACE、自分BOX with ララボンゴ、ファンクラブ・オーケストラ・ジャパン、HELICOID0222MBを見た。
ガンジーや須原くんや竹内くんに会い、きわめてベアーズ的空気。
ファンクラブ・オーケストラ・ジャパンはゲームボーイを使って演奏していた。ACEを見ているときに、「あっ、いいこと思い付いた。次のライブではゲームボーイを使おう」と思っていた矢先、先にやられてしまった。僕がやるよりも遥かに音楽的だったので、先にやってもらってよかった。
でも、西宮に往復するだけの持ち合わせがなかった。
予定を変更して、大阪歴史博物館に行き、特別展「生人形と松本喜三郎」を見に行くことにした。
生人形というと、リアルな人形で、イメージとしては等身大のもののことを指すのかと思っていたが、この展覧会を見るかぎり、必ずしもそうではないようだ。手のひらに乗るような大きさの「泣く児」なんていう作品もあった(二代目平田郷陽)。もっとも、それは「生人形」とは別に呼ばれなかった可能性もある。
松本喜三郎は熊本出身だが、難波新地で「生人形松本喜三郎一座」で活躍、浅草や関西地方を巡業したという。東京大学医学部(当時は大学東校)の依頼で人体模型を作り、義足も日本人ではじめて作った。
この展覧会では、生人形の代名詞たる松本喜三郎の作品と、ライバル安本亀八、弟子や影響を受けた人たちの作品が展示されていた。
生首がずらりと並ぶさまは、江戸川乱歩の「白昼夢」的世界に片足突っ込んだ感覚を覚えた。また、鼠屋伝吉の「農夫、農婦全身像」は、おっさんとおばはんのリアルな等身大全裸像で、そのただ呆然と立ち尽くしている姿は衝撃的だ。
松本喜三郎の作品で感心したのは、そのリアルな人形ではなく、「須弥視実等象儀」と題する、仏教的天動説の模型だった。
ポスターにもなっていた谷汲観音像の前には、お賽銭が山と積まれていた。そんな無駄金があるなら、僕に恵んでくれ、と思い、観音像と同じポーズをとって立っていたが、誰も賽銭をくれなかった。
今日見た映画は録画しておいた内出好吉監督「柳生武芸帳・剣豪乱れ雲」(1963年)だ。
柳生武芸帳とは、豊臣の残党と手を組もうとした公家を殺した犯人たちを記した文書である。家康の命令により、柳生家の者が手を下したのだ。
この映画の見どころは、近衛十四郎演じる柳生十兵衛が無刀どりの極意をつかむことにある。山形勲演じる浮月斎はかつて柳生石舟斎の刀を折ったことのある剣豪で、十兵衛との一騎討ちシーンは迫力だ。いきなり嵐になって雷が落ちるほどのすごさなのだ。
この映画には、チャンバラトリオの南方英二が出ていることが配役の画面からわかったので目をこらして見ていたが、特定できなかった。おそらく、柳生武芸帳を狙って藤純子演じる佐々木とよの屋敷に押し入った3人(トリオ!)のうちの1人だと思うが、はっきりしない。なぜなら、その一味たちがアジトに戻ると、同じようなメイクをしている人物が大勢いて、あれ、間違ったかな、と思えてきたからだ。
夜になり、BEARSに行って、ACE、自分BOX with ララボンゴ、ファンクラブ・オーケストラ・ジャパン、HELICOID0222MBを見た。
ガンジーや須原くんや竹内くんに会い、きわめてベアーズ的空気。
ファンクラブ・オーケストラ・ジャパンはゲームボーイを使って演奏していた。ACEを見ているときに、「あっ、いいこと思い付いた。次のライブではゲームボーイを使おう」と思っていた矢先、先にやられてしまった。僕がやるよりも遥かに音楽的だったので、先にやってもらってよかった。
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