今日は録画しておいた映画や、衛星放送などを見て過ごした。
まず見たのは「巌流島 GANRYUJIMA」(03年 日本)千葉誠治監督、主演は本木雅弘。日テレオリジナルムービーらしく、吉岡美穂とか、西村雅彦や、筧利夫、中川家と言った、わりとテレビっぽいキャストだ。なかでも、田村淳が重要な役で出ていたのには驚いた。
ストーリーは、巌流島の決戦、実は武蔵は島にたどりつけず、小次郎は別人に倒された、という異色のコメディになっている。
武蔵の姿を野蛮で隙だらけの人物として描いているのが「ウリ」らしいが、最後には大立ち回りでかっこいいところも見せる。
主役のせいか、本木雅弘だけが映画の中の人物で、あとはテレビのコントを見ているようだった。
次に見たのは「北の三人」(45年 日本)佐伯清監督。ここでの三人とは、原節子、高峰秀子、山根寿子。飛行場の通信士として働く女性たちの話で、仕事と家庭、どちらを選ぶかという、女性が抱えてきた問題を描いている。1945年という時代にしては、はっきりと仕事を選ぶ方を描いていて珍しいのではないか。主人公の原節子は縁談もあったのだが、今自分が通信士として頑張らないと今後の女性たちの就職にも響くのだ、と考え、相手男性とも相談したうえで、仕事に頑張ることを選ぶのだ。この「後続の道をとざしてはならない」という理屈は、自分が女子大学の就職課勤務時に口にタコができるほど言ってきたことだ。原節子の考えは、そういう意味でとても立派だが、今の僕なら「後の人や周囲のことなど考えず、自分のやりたいようにやれ」とアドバイスしているところだ。
3本めは「ルナ・パパ」(99年 ドイツ・オーストリア・日本)バフティヤル・フドイナザーロフ監督。むこうみずな行動派の少女と、頭が足りなくて単純な兄、直情径行の父親の単細胞3人の物語。妊娠した少女とその家族が父親を探すのが中心のストーリーだが、急展開に次ぐ急展開、突飛な出来事が次々と起こるマジカルな話になっている。たとえば、結婚式のときに空から牛がふってきて新郎が死ぬとか、宿に泊まれば部屋を間違えた悪漢たちに袋だたきにあうとか、産婦人科に行ったら銃撃戦の流れ弾に当たって医師が死んだり、悪路をドライブするだけでアクション映画そこのけのシーンになったり。この映画は以前見たことがあったのだが、冒頭のシーンを見たら面白くて最後まで見てしまった。ラテンアメリカの奇想映画みたいで、日本で言うと下品さを抜いた戸梶圭太っぽいか。
次は「メトロポリス」(01年 日本)手塚治虫原作、大友克洋脚本、りんたろう監督。アナクロな未来図がいかにも「メトロポリス」っぽい。「どうだ」と言わんばかりの美術がちょっとうるさいような気もする。音楽にジャズを使ったのも古臭い中の前衛を狙ったのかもしれないが、違和感があった。しかし、さすがに物語の素晴らしさはすべての違和感を払拭して、すっかり物語の中に引き込まれた。クライマックスで「おいおい、AKIRAにしたいのか?」と危なくなる瞬間もあったが、なんとか持ち直して、傑作に仕上がっていると思う。昨日に続いて、いいアニメ見たなーと充実感を得られた。
で、あとは「花のようなエレ」(71年 フランス)ロジェ・バディム監督。17才の少年が聾唖で精神薄弱の少女エレと知り合う。エレは男たちの慰みものになっていたが、心は清らかなのだ。エレという名前はギリシャ神話の女神の名前なのだが、ヨーロッパの人って、ギリシャが大好きなんだなーと思った。馬鹿だったエレは愛を知って、イエス・キリストの絵に接吻し、天使の彫像の羽根をもぎとって頭につけながら、悲しみのせいとは思えない涙を流すのだ。エレの清純さはわかった。でも、自伝的映画だと言われるにしては、主人公の少年がモテ過ぎじゃないか?甘ずっぱーい映画だった。

探し物があって外出し、いろいろ店を回ったが、見つからなかった。
結局コーヒー牛乳だけ買って帰った。毎日買っている。
最近フードのテーマパークが多いが、コーヒー牛乳のテーマパークでも出来ないだろうか。
あっ、まんだらけで本も買ったんだった。忘れてた。

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