風邪をひいたようだ。
鼻がぐずぐずし、頭が重く、おなかをこわし、食欲もなく、全身が痛く、だるくて眠い。
集中して何もできないどころか、起きていることすら難しい。死にかけだ。
そんなわけで、今日は本1冊読んだだけ。熱にうかされているので、まとまりのない妄文になりそうで嫌だが、忘れないうちに書いておこう。
野坂昭如の『男の狂化書 精神強壮の媚薬』を読んだ。1965年頃の世相風俗を窺い知るにぴったりの雑文集だ。今やなつかしい「BG」「トルコ」などの言葉も使われているし、固有名詞でも木島規夫や竹越ひろ子など、約40年前の旬がわかる。
本の内容は百科全書的カタログになっていて、たとえば、「これをバカという」の項では、女のバカとして、道具バカ、トイレバカ、教養バカ、医学バカ、集団バカ、妊娠バカ、無自覚バカを解説し、男のバカとして、チャックバカ、バツグンバカ、一点バカ、美食バカ、病バカ、熱と意気バカ、しつけバカを分類、近頃のバカとして、ゲストバカ、トルコバカ、タッチバカ、アンチゴルフバカ、食通バカ、露悪バカをあげている。その他、いろんなアレルギーとか、女性の7つの大罪、男性の7つの美徳、宇宙人から見た女性の生態等、網羅している。シチュエーション決めて、そこから面白いパターンをいっぱい提起するこの手法、どこかでおなじみだと思ったら、ゲバゲバ90分とかドリフ大爆笑だった。
この本はプレイブックスの1冊として刊行されたもので、同じシリーズで野坂昭如の書いたものが『弱者の悪知恵』『立ち読み厳禁の書』など出ており、入手できたら読んでみたい。
なお、この本は一応野坂昭如著になっているが、前書きにも書いてあるように、「ぼくとぼくの友人が2年間にわたって書きつづってきた」ものだ。どれだけの分量が野坂執筆なのかはわからない。ついつい裏を読んで、「野坂本人は名前を貸しているだけで、実際には書いていないんじゃないか」と疑いがちだが、そんな裏読みは人間をセコクする。気をつけよう。
野坂昭如に関しては、あえて「リターンズ」とか銘打っているシリーズがちょっと前に出ていたが、とても違和感があった。
野坂昭如は別に再発見するようなものではなく、普通にずっと現役だったはずだからだ。
鼻がぐずぐずし、頭が重く、おなかをこわし、食欲もなく、全身が痛く、だるくて眠い。
集中して何もできないどころか、起きていることすら難しい。死にかけだ。
そんなわけで、今日は本1冊読んだだけ。熱にうかされているので、まとまりのない妄文になりそうで嫌だが、忘れないうちに書いておこう。
野坂昭如の『男の狂化書 精神強壮の媚薬』を読んだ。1965年頃の世相風俗を窺い知るにぴったりの雑文集だ。今やなつかしい「BG」「トルコ」などの言葉も使われているし、固有名詞でも木島規夫や竹越ひろ子など、約40年前の旬がわかる。
本の内容は百科全書的カタログになっていて、たとえば、「これをバカという」の項では、女のバカとして、道具バカ、トイレバカ、教養バカ、医学バカ、集団バカ、妊娠バカ、無自覚バカを解説し、男のバカとして、チャックバカ、バツグンバカ、一点バカ、美食バカ、病バカ、熱と意気バカ、しつけバカを分類、近頃のバカとして、ゲストバカ、トルコバカ、タッチバカ、アンチゴルフバカ、食通バカ、露悪バカをあげている。その他、いろんなアレルギーとか、女性の7つの大罪、男性の7つの美徳、宇宙人から見た女性の生態等、網羅している。シチュエーション決めて、そこから面白いパターンをいっぱい提起するこの手法、どこかでおなじみだと思ったら、ゲバゲバ90分とかドリフ大爆笑だった。
この本はプレイブックスの1冊として刊行されたもので、同じシリーズで野坂昭如の書いたものが『弱者の悪知恵』『立ち読み厳禁の書』など出ており、入手できたら読んでみたい。
なお、この本は一応野坂昭如著になっているが、前書きにも書いてあるように、「ぼくとぼくの友人が2年間にわたって書きつづってきた」ものだ。どれだけの分量が野坂執筆なのかはわからない。ついつい裏を読んで、「野坂本人は名前を貸しているだけで、実際には書いていないんじゃないか」と疑いがちだが、そんな裏読みは人間をセコクする。気をつけよう。
野坂昭如に関しては、あえて「リターンズ」とか銘打っているシリーズがちょっと前に出ていたが、とても違和感があった。
野坂昭如は別に再発見するようなものではなく、普通にずっと現役だったはずだからだ。
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