トークショー宮台真司×與那覇潤~kaori個展「おとぎの国の物語」、中村杏子個展「ニッポンフシギハッケン」~「植松奎二:見えない軸ー距離と角度」クロージングイベント「Invisible axis」
2014年4月12日 芸術スタンダードブックストア心斎橋に行って、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(幻冬舎)刊行記念トークショー宮台真司×與那覇潤を見てきた。
おふたりの対談は初、ということだったが、刺激に満ちた対談で、うまく噛み合っていたように思う。
歴史のリテラシーがなくなった現代日本、日本のぬるさ、勘違い由来の生産性、参照点がゲバルトになく空気にある日本、システム依存、などなど、基本の考え方は、宮台真司を追っておれば珍しい発言ではないのだが、実際に生のトークで聞くと、インパクトが違う。
大阪で開催ならではのつっこんだ発言もあり、こういうのは、どんなに知的刺激に満ちてはいても、テレビなどのマスコミではとうてい聞くことができないもので、面白かった。サブカルチャー、原発再稼動、ヘイトスピーチ、ネトウヨ、橋下市長、などなど、とっかかりは無数にある。
目からウロコが落ちる、という言葉があるが、いかに自分がウロコをまとって過ごしてきたかがわかる。もっとちゃんと目を見開いてみなくては、と意識をあらたにした。
トークショー後、原発再稼動反対のサウンドデモに遭遇した。僕は、原発再稼動は断然反対なのだが、それに対する思いは、今までとは一味違ったものになっていて、トークショーのビフォーアフターってのを強く感じた。
誰か、内容をまとめた人いないのかな。http://www.standardbookstore.com/archives/66142718.html
大阪日本橋のアートスペース亜蛮人に行って、kaori個展「おとぎの国の物語」、中村杏子個展「ニッポンフシギハッケン」を見てきた。
1階はkaori個展「おとぎの国の物語」、世界の昔話、詩を絵にした作品。
各作品の下に、それぞれの物語が要約して書かれていた。
シンデレラ、親指姫、人魚姫、といった有名な作品から、カエルのお姫様やら、羊の顔とか、人食いとか、いろんな題材から作品が作られていた。
2階は中村杏子個展「ニッポンフシギハッケン」、日本の昔のアイテムをふんだんに取り入れた作品たち。古い雑誌の広告とか、ギャラリー内に出現した鳥居とか。
1階も2階も、どちらも自分の幼い頃の風景が再現されている感じで、思わぬタイムスリップ空間だった。
ギャラリー・ノマルに行って、「植松奎二:見えない軸ー距離と角度」クロージングイベント「Invisible axis」を見てきた。
.esの橋本氏のサックスと、富松慎吾氏の和太鼓からはじまり、.esのsaraさんのピアノが加わり、最後はKK NULL氏のエレクトロニクスでしめくくる、弩音のライブ。
テーマは展覧会のテーマ「見えない軸」にちなんでおり、植松奎二氏の巨大な展示作品がギャラリーの真ん中に鎮座するなか、演奏者がバトンタッチされるごとに、垂直に水平に、内から外から、上から下から、音が到来する。
自分の身体のなかに、音を感知する場所が複数存在することを思い知らされる一夜だった。
おふたりの対談は初、ということだったが、刺激に満ちた対談で、うまく噛み合っていたように思う。
歴史のリテラシーがなくなった現代日本、日本のぬるさ、勘違い由来の生産性、参照点がゲバルトになく空気にある日本、システム依存、などなど、基本の考え方は、宮台真司を追っておれば珍しい発言ではないのだが、実際に生のトークで聞くと、インパクトが違う。
大阪で開催ならではのつっこんだ発言もあり、こういうのは、どんなに知的刺激に満ちてはいても、テレビなどのマスコミではとうてい聞くことができないもので、面白かった。サブカルチャー、原発再稼動、ヘイトスピーチ、ネトウヨ、橋下市長、などなど、とっかかりは無数にある。
目からウロコが落ちる、という言葉があるが、いかに自分がウロコをまとって過ごしてきたかがわかる。もっとちゃんと目を見開いてみなくては、と意識をあらたにした。
トークショー後、原発再稼動反対のサウンドデモに遭遇した。僕は、原発再稼動は断然反対なのだが、それに対する思いは、今までとは一味違ったものになっていて、トークショーのビフォーアフターってのを強く感じた。
誰か、内容をまとめた人いないのかな。http://www.standardbookstore.com/archives/66142718.html
大阪日本橋のアートスペース亜蛮人に行って、kaori個展「おとぎの国の物語」、中村杏子個展「ニッポンフシギハッケン」を見てきた。
1階はkaori個展「おとぎの国の物語」、世界の昔話、詩を絵にした作品。
各作品の下に、それぞれの物語が要約して書かれていた。
シンデレラ、親指姫、人魚姫、といった有名な作品から、カエルのお姫様やら、羊の顔とか、人食いとか、いろんな題材から作品が作られていた。
2階は中村杏子個展「ニッポンフシギハッケン」、日本の昔のアイテムをふんだんに取り入れた作品たち。古い雑誌の広告とか、ギャラリー内に出現した鳥居とか。
1階も2階も、どちらも自分の幼い頃の風景が再現されている感じで、思わぬタイムスリップ空間だった。
ギャラリー・ノマルに行って、「植松奎二:見えない軸ー距離と角度」クロージングイベント「Invisible axis」を見てきた。
.esの橋本氏のサックスと、富松慎吾氏の和太鼓からはじまり、.esのsaraさんのピアノが加わり、最後はKK NULL氏のエレクトロニクスでしめくくる、弩音のライブ。
テーマは展覧会のテーマ「見えない軸」にちなんでおり、植松奎二氏の巨大な展示作品がギャラリーの真ん中に鎮座するなか、演奏者がバトンタッチされるごとに、垂直に水平に、内から外から、上から下から、音が到来する。
自分の身体のなかに、音を感知する場所が複数存在することを思い知らされる一夜だった。
2月24日~2月26日
2014年3月2日 芸術
2月24日(月)
ギャラリーノマル
フロクのミリョク
浜崎健立美術館
内田樹、中田考
2月25日(火)
母なる復讐
『ベルリン・デザインハンドブックはデザインの本ではない』
2月26日(水)
7番房の奇跡
2月24日
深江橋のGallery Nomart (ギャラリー・ノマル)に行って、「Ting-Ting Cheng : I know what you are trying to say II」を見てきた。台湾の現代美術画廊 "Galerie Grand Siècle (新苑藝術)"とギャラリーノマルによるエクスチェンジ・プログラム。
異文化のアイデンティティとコミュニケーションについての作品が並んでいた。
異なる言語で記された本の堆積や、新聞。1つのシーンを異なる言語で4パターンふきかえる映像。
それらは、「わからない」ということを改めて気づかされて新鮮。
また、会場の中央には、馴染みのない単語のカードが撒き散らされている。これは、内容や発音もあやふやなまま、そのカードを使って、文章や単語を作ってしまう、ゲーム的な作品になっていた。
これはやりはじめると面白くて、時間を忘れて単語を紡ぐツボにはまった。中毒性あり。
http://www.nomart.co.jp/gallery/exhibition/index.php
淀屋橋のoeyesギャラリーに行って、「Value added-フロクノミリョク」を見てきた。
現代作家が、新たに附録を作ってみたらどうなるか、という企画。
出品作家:大崎信之・金村 仁・木内貴志・日下部一司・児玉靖枝・田中朝子・冨倉崇嗣・松本良太
作品のなかには、遊び心が満載で、これが附録ならきっとその雑誌買っちゃうだろうな、と思わされるものもあった。
最近、本屋に行っても、豪華な附録を売りにして、それに薄いカタログ的な雑誌がくっついているムックが目につくようになった。附録の醍醐味は、その魅力と肩透かしが同居するところにあるのに!
作家さんの作品の部屋の隣には、昔なつかしい雑誌の附録が壁一面に展示即売されていた。これらも、表紙の絵やタイトルと中身のギャップも含めて、魅力のうちなのである。
協力:徳尾書店
http://www2.osk.3web.ne.jp/~oeyes/
南船場の浜崎健立現代美術館に行って、「LOU REED MEMORIAL EXHIBITION」を見てきた。
ルー・リード、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのバナナのジャケットをモチーフにした作品が展示されていた。
また、レコードジャケットが壁一面に飾ってあり、2階では映像も流れていた。
たまたま2階に上がったとき、そこでは大画面でライブのラストの曲「SAD SONG」が流れており、ぴたりと足がとまった。続くアンコールの「candy says」は、2階に置いてあったルー・リード追悼雑誌の数々や、詩集で訳詞をぱらぱら見ながら聞いた。
そう言えば、ギャラリー・ノマルに行ったとき、先日アバンギルドで鈴木創士さんがルー・リード追悼の曲を歌った話題になった。今日はルー・リードの日だ、と思った。http://www.kenhamazaki.jp/index.htm
24日午後7時30分から、スタンダードブックストア心斎橋で開催された『一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教』刊行記念トークショー「内田樹×中田考」を見に行った。
見に行った、と言っても、数日前にチケットとったとき、既に立ち見になっており、あまり見えなかったけど。
内容は聞きやすいくだけたもので、中田考氏のライトノベル、アニメ、ゲームなどの若者向けコンテンツを利用した「カリフ制再興」の目論見や、内田樹氏が「これからあざとくイスラームにビジネスチャンスを見出し、解説する輩が続出する」予言などからはじまり、金本位制や贈与の話にまで発展した。
目からうろこが落ちたのは、金の利点は、その重量にある、という話だった。
つまり、人間が持ち歩くことができる財産には重量の限界がある、ということなのだ。
内田氏の言うような、イスラームのビジネス的伝道師のはしくれとなるために、ちょっとイスラームをかじってみるか、というような邪心もめばえたし、中田考氏のライトノベル『俺の妹がカリフなわけがない!』も読みたい気分になった。http://www.standardbookstore.com/archives/66134877.html
スタンダードブックストアのトークショー終わりで、帰宅中、高島屋のほうから歌が聞こえてきたので、あわてて駆けつけた。
歌は小田ゆりえの「マジック・ブレス」で、路上ライブをしていたのだ。
今回は、西川史絵(Fumika)も参加しており、最後の曲は、2人で踊ってみた、してた。
彼女たちの路上ライブは、3曲ほどやって、さっと終わってしまうので、ぼやぼやしてると逃してしまうのである。
とにかく、終わるまでに行けてよかった
http://ameblo.jp/yu-rin03/
2月25日
キム・ヨンハン監督の「母なる復讐」を見た。シネ・リーブル梅田での「未体験ゾーンの映画たち」の1本。
女子高生が輪姦された。裁判では少年法のために犯人たちは非常に軽い刑で済んだ。その後、また同じメンバーに輪姦され、女子高生は自殺。母親の復讐がはじまる。
感情を思いっきり刺激してくるセンセーショナルな演技に、疲れるほどだった。
母の復讐もほぼノープランだし、娘も自ら強姦犯にまた会いに行くなど、問題大ありなのだが、実際の事件というものは、こういうものなのだろう。
映画の最後には、少年法の庇護により、今までひどい性犯罪が見逃されてきた事例がリストであげられる。この映画は実話に基づいている、と最初に出るのは、こうした韓国での実情に基づいている、ということなのだろう。
ただ、この映画を見て、一足飛びに少年法を見直して、厳罰化を進めよう、と考えるのは、単純に過ぎるように思う。
被害者の少女は可愛くて、レイプ後に裸でチェロを弾かされるシーンは、スクリーン内では母親役がほえるように泣いていたが、僕はあまりのことに笑ってしまった。ひんしゅく!
2月26日
イ・ファンギョン監督の「7番房の奇跡」を見た。
知的障害を持つ父親と、6歳の娘。
父親は、冤罪で死刑判決を受ける。転んで死んだ少女に人工呼吸などしているところを目撃され、レイプして殺したと思われたのだ。
彼が収監された7番房の囚人たちは、彼のために、娘に会わせてやろう、と作戦をたてる。
「アイ・アム・サム」と「ライフ・イズ・ビューティフル」を足したような話で、「都合がいい」「単純」「いいとこどり」など、なんとでも言え!これだけ大衆娯楽に徹した作品に仕上げてくれれば、大満足だ。
韓国でのセーラームーン人気もうかがえる面白い映画だった。
泣ける映画、というのは大嫌いなのだが、この映画には泣かされてしまい、しかも、嫌な気分がしなかった。
これからは、ちゃんと、豆を食べる!
http://7banbou.com/
ギャラリーノマル
フロクのミリョク
浜崎健立美術館
内田樹、中田考
2月25日(火)
母なる復讐
『ベルリン・デザインハンドブックはデザインの本ではない』
2月26日(水)
7番房の奇跡
2月24日
深江橋のGallery Nomart (ギャラリー・ノマル)に行って、「Ting-Ting Cheng : I know what you are trying to say II」を見てきた。台湾の現代美術画廊 "Galerie Grand Siècle (新苑藝術)"とギャラリーノマルによるエクスチェンジ・プログラム。
異文化のアイデンティティとコミュニケーションについての作品が並んでいた。
異なる言語で記された本の堆積や、新聞。1つのシーンを異なる言語で4パターンふきかえる映像。
それらは、「わからない」ということを改めて気づかされて新鮮。
また、会場の中央には、馴染みのない単語のカードが撒き散らされている。これは、内容や発音もあやふやなまま、そのカードを使って、文章や単語を作ってしまう、ゲーム的な作品になっていた。
これはやりはじめると面白くて、時間を忘れて単語を紡ぐツボにはまった。中毒性あり。
http://www.nomart.co.jp/gallery/exhibition/index.php
淀屋橋のoeyesギャラリーに行って、「Value added-フロクノミリョク」を見てきた。
現代作家が、新たに附録を作ってみたらどうなるか、という企画。
出品作家:大崎信之・金村 仁・木内貴志・日下部一司・児玉靖枝・田中朝子・冨倉崇嗣・松本良太
作品のなかには、遊び心が満載で、これが附録ならきっとその雑誌買っちゃうだろうな、と思わされるものもあった。
最近、本屋に行っても、豪華な附録を売りにして、それに薄いカタログ的な雑誌がくっついているムックが目につくようになった。附録の醍醐味は、その魅力と肩透かしが同居するところにあるのに!
作家さんの作品の部屋の隣には、昔なつかしい雑誌の附録が壁一面に展示即売されていた。これらも、表紙の絵やタイトルと中身のギャップも含めて、魅力のうちなのである。
協力:徳尾書店
http://www2.osk.3web.ne.jp/~oeyes/
南船場の浜崎健立現代美術館に行って、「LOU REED MEMORIAL EXHIBITION」を見てきた。
ルー・リード、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのバナナのジャケットをモチーフにした作品が展示されていた。
また、レコードジャケットが壁一面に飾ってあり、2階では映像も流れていた。
たまたま2階に上がったとき、そこでは大画面でライブのラストの曲「SAD SONG」が流れており、ぴたりと足がとまった。続くアンコールの「candy says」は、2階に置いてあったルー・リード追悼雑誌の数々や、詩集で訳詞をぱらぱら見ながら聞いた。
そう言えば、ギャラリー・ノマルに行ったとき、先日アバンギルドで鈴木創士さんがルー・リード追悼の曲を歌った話題になった。今日はルー・リードの日だ、と思った。http://www.kenhamazaki.jp/index.htm
24日午後7時30分から、スタンダードブックストア心斎橋で開催された『一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教』刊行記念トークショー「内田樹×中田考」を見に行った。
見に行った、と言っても、数日前にチケットとったとき、既に立ち見になっており、あまり見えなかったけど。
内容は聞きやすいくだけたもので、中田考氏のライトノベル、アニメ、ゲームなどの若者向けコンテンツを利用した「カリフ制再興」の目論見や、内田樹氏が「これからあざとくイスラームにビジネスチャンスを見出し、解説する輩が続出する」予言などからはじまり、金本位制や贈与の話にまで発展した。
目からうろこが落ちたのは、金の利点は、その重量にある、という話だった。
つまり、人間が持ち歩くことができる財産には重量の限界がある、ということなのだ。
内田氏の言うような、イスラームのビジネス的伝道師のはしくれとなるために、ちょっとイスラームをかじってみるか、というような邪心もめばえたし、中田考氏のライトノベル『俺の妹がカリフなわけがない!』も読みたい気分になった。http://www.standardbookstore.com/archives/66134877.html
スタンダードブックストアのトークショー終わりで、帰宅中、高島屋のほうから歌が聞こえてきたので、あわてて駆けつけた。
歌は小田ゆりえの「マジック・ブレス」で、路上ライブをしていたのだ。
今回は、西川史絵(Fumika)も参加しており、最後の曲は、2人で踊ってみた、してた。
彼女たちの路上ライブは、3曲ほどやって、さっと終わってしまうので、ぼやぼやしてると逃してしまうのである。
とにかく、終わるまでに行けてよかった
http://ameblo.jp/yu-rin03/
2月25日
キム・ヨンハン監督の「母なる復讐」を見た。シネ・リーブル梅田での「未体験ゾーンの映画たち」の1本。
女子高生が輪姦された。裁判では少年法のために犯人たちは非常に軽い刑で済んだ。その後、また同じメンバーに輪姦され、女子高生は自殺。母親の復讐がはじまる。
感情を思いっきり刺激してくるセンセーショナルな演技に、疲れるほどだった。
母の復讐もほぼノープランだし、娘も自ら強姦犯にまた会いに行くなど、問題大ありなのだが、実際の事件というものは、こういうものなのだろう。
映画の最後には、少年法の庇護により、今までひどい性犯罪が見逃されてきた事例がリストであげられる。この映画は実話に基づいている、と最初に出るのは、こうした韓国での実情に基づいている、ということなのだろう。
ただ、この映画を見て、一足飛びに少年法を見直して、厳罰化を進めよう、と考えるのは、単純に過ぎるように思う。
被害者の少女は可愛くて、レイプ後に裸でチェロを弾かされるシーンは、スクリーン内では母親役がほえるように泣いていたが、僕はあまりのことに笑ってしまった。ひんしゅく!
2月26日
イ・ファンギョン監督の「7番房の奇跡」を見た。
知的障害を持つ父親と、6歳の娘。
父親は、冤罪で死刑判決を受ける。転んで死んだ少女に人工呼吸などしているところを目撃され、レイプして殺したと思われたのだ。
彼が収監された7番房の囚人たちは、彼のために、娘に会わせてやろう、と作戦をたてる。
「アイ・アム・サム」と「ライフ・イズ・ビューティフル」を足したような話で、「都合がいい」「単純」「いいとこどり」など、なんとでも言え!これだけ大衆娯楽に徹した作品に仕上げてくれれば、大満足だ。
韓国でのセーラームーン人気もうかがえる面白い映画だった。
泣ける映画、というのは大嫌いなのだが、この映画には泣かされてしまい、しかも、嫌な気分がしなかった。
これからは、ちゃんと、豆を食べる!
http://7banbou.com/
アンドレアス・グルスキー展、郭徳俊「ニコッとシェー 1960年代絵画を中心に」、「コレクション4 現代美術100年の実り、「Japan Electroacoustic Music Concert 」
2014年2月9日 芸術
国立国際美術館で、アンドレアス・グルスキー展を見てきた。
ドイツの現代写真家なのだが、写真作品にみられる「ありのままをうつす」ことや「一瞬の云々」「光と影の云々」といったこととは違って、デジタル処理、合成によって、点でなく面で視覚を絨毯爆撃してくる。
展示の方法も、年代順でなく、いろんな年代のいろんな大きさの作品が、わざとバラバラに並べてあった。シリーズものも会場のあちこちに分散されて展示してあるのだ。
そういうふうなことを呑み込んだうえで鑑賞していると、展覧会場のわれわれ鑑賞者の動きまでも、全体の作品のひとつに思えてくるから不思議だ。
ポスターにもなった写真「カミオカンデ」は岐阜県にあるニュートリノ検出装置スーパーカミオカンデを題材にしている。5万トンの純水を蓄えることができる円筒形のタンクにセンサがびっしり埋められているのを、平面的に構成している。
また、「大聖堂」は巨大なステンドグラスの下方に撮影クルーを配することで、人間との対比でステンドグラスの大きさを感じさせる作品だが、この撮影クルーはヴィム・ヴェンダースなのだそうだ。
ムージルの小説『特性のない男』から断片的に複数のテクストをコラージュして、実際にはないページを作品にしたものもあった。
どれもこれも、チャクラが1つ開いたのかと思わせるような視覚体験で、崇高な印象すら受けた。
http://gursky.jp/
グルスキー展のあと、郭徳俊「ニコッとシェー 1960年代絵画を中心に」、「コレクション4 現代美術100年の実り」を見た。
郭徳俊「ニコッとシェー 1960年代絵画を中心に」は、絵画だけでなく、雑誌の表紙を飾った歴代大統領の顔写真に自分の顔を半分つなぎあわせるシリーズから「ブッシュ2001と郭」や、比叡山の空気を詰めて美術家に渡すメールアートの記録、「自画像78」の映像などが展示されていた。さらに、彼の名前「KWAK DUCK JUN」に由来する、アヒルグッズが並べてある棚もあった。
「コレクション4」の構成は次のとおり。
1.パリに集った芸術家たち
2.戦後美術の新しい波
3.アメリカの美術革命
4.現代美術としての写真の展開
5.美術は今 ヨーロッパを中心に
セザンヌから、デュシャン、ウォーホル、グルスキーまで、現代美術の歩みをたどる。
http://www.nmao.go.jp/exhibition/exhibition_b2_2.html
国立国際美術館講堂で、「Japan Electroacoustic Music Concert
日本の若き電子音楽作曲家による、アクースモニウム空間音響芸術演奏会」
前半は、若手による作品、後半はその先生にもあたるような、ゲストの作品。
演奏前に、檜垣智也さんによる、アクースモニウムへのガイダンスもあった。
以下、演奏順に。
1-1 林恭平
異邦人
1-2 渡邊裕美
Chute - eclaboussement - aspersion (落下-しぶき-飛散)
1-3 永松ゆか
Foot steps
1-4 中田耕太郎
「終わることのない日々」
1-5 高野大夢
5th piece from "Crack in the Daydream"
3rd piece from "Crack in the Daydream"
1-6 新居政教
Liquids
1-7 永野隆満
To:momota
1-8 林恭平
薔薇殺しのアヴァンギャルド 映像ステレオ作品
2-1 石上和也
圧縮されたオモダルノカミ 演奏:林恭平
2-2 檜垣智也
1.Tsunami
2.こだま
2-3 上原和夫
Assemblage 2004 アッサンブラージュ2004 演奏:檜垣智也
16時00分
アフター・トーク:川崎 弘二、檜垣 智也、森下 明彦、林 恭平
アフター・トークでは、前半と後半の作品の傾向の違いや、アクースモニウムならではの特色、音楽と美術の最近の若手の傾向にみられるシンクロニシティなどについて刺激的な意見がかわされた。それぞれの特徴を危険性と受け取るか、それとも新しい可能性と見て取るかによって評価も大きく変わってくることが、トークでも語られていた。僕個人の印象では、前半の若手の作品が半径5メートルの私的領域っぽいのに対して、後半の先生方の作品の普遍性が心地よい感動を生んだのだが、それこそ、自分の評価軸が固定しつつある黄信号なのかも、と振り返るきっかけにもなった。
ドイツの現代写真家なのだが、写真作品にみられる「ありのままをうつす」ことや「一瞬の云々」「光と影の云々」といったこととは違って、デジタル処理、合成によって、点でなく面で視覚を絨毯爆撃してくる。
展示の方法も、年代順でなく、いろんな年代のいろんな大きさの作品が、わざとバラバラに並べてあった。シリーズものも会場のあちこちに分散されて展示してあるのだ。
そういうふうなことを呑み込んだうえで鑑賞していると、展覧会場のわれわれ鑑賞者の動きまでも、全体の作品のひとつに思えてくるから不思議だ。
ポスターにもなった写真「カミオカンデ」は岐阜県にあるニュートリノ検出装置スーパーカミオカンデを題材にしている。5万トンの純水を蓄えることができる円筒形のタンクにセンサがびっしり埋められているのを、平面的に構成している。
また、「大聖堂」は巨大なステンドグラスの下方に撮影クルーを配することで、人間との対比でステンドグラスの大きさを感じさせる作品だが、この撮影クルーはヴィム・ヴェンダースなのだそうだ。
ムージルの小説『特性のない男』から断片的に複数のテクストをコラージュして、実際にはないページを作品にしたものもあった。
どれもこれも、チャクラが1つ開いたのかと思わせるような視覚体験で、崇高な印象すら受けた。
http://gursky.jp/
グルスキー展のあと、郭徳俊「ニコッとシェー 1960年代絵画を中心に」、「コレクション4 現代美術100年の実り」を見た。
郭徳俊「ニコッとシェー 1960年代絵画を中心に」は、絵画だけでなく、雑誌の表紙を飾った歴代大統領の顔写真に自分の顔を半分つなぎあわせるシリーズから「ブッシュ2001と郭」や、比叡山の空気を詰めて美術家に渡すメールアートの記録、「自画像78」の映像などが展示されていた。さらに、彼の名前「KWAK DUCK JUN」に由来する、アヒルグッズが並べてある棚もあった。
「コレクション4」の構成は次のとおり。
1.パリに集った芸術家たち
2.戦後美術の新しい波
3.アメリカの美術革命
4.現代美術としての写真の展開
5.美術は今 ヨーロッパを中心に
セザンヌから、デュシャン、ウォーホル、グルスキーまで、現代美術の歩みをたどる。
http://www.nmao.go.jp/exhibition/exhibition_b2_2.html
国立国際美術館講堂で、「Japan Electroacoustic Music Concert
日本の若き電子音楽作曲家による、アクースモニウム空間音響芸術演奏会」
前半は、若手による作品、後半はその先生にもあたるような、ゲストの作品。
演奏前に、檜垣智也さんによる、アクースモニウムへのガイダンスもあった。
以下、演奏順に。
1-1 林恭平
異邦人
1-2 渡邊裕美
Chute - eclaboussement - aspersion (落下-しぶき-飛散)
1-3 永松ゆか
Foot steps
1-4 中田耕太郎
「終わることのない日々」
1-5 高野大夢
5th piece from "Crack in the Daydream"
3rd piece from "Crack in the Daydream"
1-6 新居政教
Liquids
1-7 永野隆満
To:momota
1-8 林恭平
薔薇殺しのアヴァンギャルド 映像ステレオ作品
2-1 石上和也
圧縮されたオモダルノカミ 演奏:林恭平
2-2 檜垣智也
1.Tsunami
2.こだま
2-3 上原和夫
Assemblage 2004 アッサンブラージュ2004 演奏:檜垣智也
16時00分
アフター・トーク:川崎 弘二、檜垣 智也、森下 明彦、林 恭平
アフター・トークでは、前半と後半の作品の傾向の違いや、アクースモニウムならではの特色、音楽と美術の最近の若手の傾向にみられるシンクロニシティなどについて刺激的な意見がかわされた。それぞれの特徴を危険性と受け取るか、それとも新しい可能性と見て取るかによって評価も大きく変わってくることが、トークでも語られていた。僕個人の印象では、前半の若手の作品が半径5メートルの私的領域っぽいのに対して、後半の先生方の作品の普遍性が心地よい感動を生んだのだが、それこそ、自分の評価軸が固定しつつある黄信号なのかも、と振り返るきっかけにもなった。
詫摩昭人個展 「差異と反復/進化する絵画」~「サプライズド・ボディー」
2014年2月8日 芸術詫摩昭人個展 「差異と反復/進化する絵画」 を見てきた。
まず、大阪心斎橋のギャラリー井上、ヨシアキイノウエギャラリー(2階、3階)で、詫摩昭人展 「Lines of Flight」
作品は、描いた絵画が乾かぬうちに、ザ~ッと刷毛で消すようにして仕上げる「逃走の線」のシリーズ。
京都に移動して、アンスティチュ・フランセ関西で、同じく「逃走の線」シリーズ展示を見た。
京都の雅景錐(ガケイ・ギムレット)でも開催されており、大阪、京都3箇所であわせて37点を展示している。大阪は旧作含む代表作、京都は新しい大作中心のようだ。(今日はイベントのため、雅景錐はお休みだった)
午後4時から、アンスティチュ・フランセ関西1階稲畑ホールで、詫摩昭人と上野俊哉による「ジル・ドゥルーズについての講演&クロストーク」
「逃走の線」というタイトルはドゥルーズの言葉からとったもので、詫摩昭人の言葉によると「常に我々は二項対立に悩まされています。そこを飛び越えることが重要です」とあり、ドゥルーズの「逃走線」にそのヒントを得たらしい。
まず、詫摩昭人が「生成変化」「行動表」といった過去の作品からの経歴をたどりながら、講演。管理できないものへの魅力を語った。
続いて、上野俊哉がドゥルーズの『ディアローグ』を即興的に開きながら、講演。
「逃走線」は、「漏出線」とも翻訳されており、イメージとしては、ひびが入った湯のみから、お茶が漏れ出るような感じなのだという。
知覚しえないもの(道具、動物など)になること。
奇妙なエコロジー
自然に反する融即
逃走線は裏切り=意図せざる暴露を含む。
裏切りあいから生れる関係
などなど、ドゥルーズの再読解へのキーワードを話された。
2人の講演の後は、2人によるクロストーク。
ここでは、ベイトソンの名前も出てきて、クライマックスのない喧嘩、be動詞と戦い続けたドゥルーズ、それぞれがオリジナルなことをしているつもりで皆同じことをしてしまっている=管理社会などなど、時間いくらあっても足りないけど、ここは自分で本を読んで考える時間が必要だな、と思わせた。
ちなみに、詫摩昭人が作品を作る際に使う2メートルの刷毛は、いくつもの刷毛をつないで作った自作らしい。
イベント後は、会場を3階にうつして、ワインやフードの出るレセプションもあって、いやしい僕は去りがたかったが、次の用事があったので、泣く泣く会場をあとにした。
http://www.institutfrancais.jp/kansai/events-manager/詫摩昭人個展-「差異と反復/進化する絵画」/
京都芸術センターで、フランチェスコ・スカベッタ振付、モノクロームサーカス&Wee共同制作の「サプライズド・ボディー」を見てきた。
ダンス公演なのだが、今まで見てきたいろんなダンス、舞踊、舞踏の概念を考えなおさずにはおれない、すごい公演だった。
何かの物語を表現するわけではなく、何かを象徴するわけでもない。
それぞれ優れたダンサーたちが、まるでブラウン運動のように、身体を自由に風に舞わせ続けるのだ。筋肉や関節、重力の限界などをまったく感じさせない。最初のうちは、「まるで水中で泳いでいるようだ」と思ったのだが、水中だと、まだ水の抵抗がある。こりゃ、ゼロ・グラビティだ。
音楽は、キム・ミールがコンピュータやギター、はたまた小道具使って、一人で担当。これがまた、よかった。
大興奮。
http://www.monochromecircus.com/sbp/index.html
淀屋橋の乙画廊で、「skul×memento mori展」を見てきた。
東學、大池舞子、大庭敏、桑原聖美、こやまけんいち、近藤宗臣、榮真菜、
たま、土居沙織、中井仁美、中村鱗、丸岡和吾、三嶋哲也、村田兼一、村田タマ
最終日の搬出の時間にすべりこんだようで、作家の方が在廊されていた。
東學さんに、ポスター展見に行ったことなどおしゃべりさせていただいた。
髑髏とメメントモリで、1月から死を思う展示だったが、髑髏は内臓と違ってグロテスクではなかった。これがもし「内臓展」なら、どんなグロテスク&ホルモンな内容になっていたことか。
http://otogallery.exblog.jp/21956179/
出町柳のトランスポップギャラリーで、「駕籠真太郎個展」を見てきた。
画集「女の子のアタマの中はお菓子がいっぱい詰まっています」発売を記念した展覧会で、人間離れした可愛い女の子の絵がいっぱいだった。
昔、シモーヌ深雪が、「自分は嘔吐したことがないので、嘔吐には宝石を吐いているような綺麗なイメージがある」、と言ってたのを思い出した。
駕籠先生とは、うんこ映画祭や、同人誌に書かせていただいたり、などお世話になっているので、在廊される日にうかがいたかった。
http://www.trancepop.jp/
京都芸術センターで、鈴木ユキオ+金魚のダンス「Waltz」を見てきた。
闇の中で手をさしのべる印象的な動きから、格闘のようなワルツのダンス。
舞台装置をこらさず、小道具ほとんど使わず、まさにバーリトゥードなダンスだった。
来年にはヨーロッパを巡回するらしい。
http://www.kac.or.jp/events/10073/
なんば千日前味園ビルのデジタルカフェで、「処女バー」
作品を展示していた作家さんは、Roco/山本桃水/黒猫ねこ/夜乃雛月/ゆげ/黒色テリーヌ/トリコ/よしむらほぴこ/魚子/津川まぁ子/
津川まぁ子の「ま○こカクテル」と、魚子の青いカップケーキ「妄想少女」をいただいた。写真は、制作者、魚子さんの記事から取りました。
午後10時頃にデジタルカフェ前を通ったら、えらい人でごったがえしていて、アニマアニムス前を通ったら、深海魚くんに声をかけられた。紅鶴前ではBカシワギと会い、なんだか今日の味園ビルはにぎやかだな、と思いつつ、いったん帰宅。食事とったり入浴したりして、また午前0時頃に行ったら、アニマアニムスはもうイベント終わってた。宮悪戦車と挨拶したときに、入店しておけばよかった。
処女バーのあと、銭ゲバでちょっと珈琲飲んで、帰宅。
東學、大池舞子、大庭敏、桑原聖美、こやまけんいち、近藤宗臣、榮真菜、
たま、土居沙織、中井仁美、中村鱗、丸岡和吾、三嶋哲也、村田兼一、村田タマ
最終日の搬出の時間にすべりこんだようで、作家の方が在廊されていた。
東學さんに、ポスター展見に行ったことなどおしゃべりさせていただいた。
髑髏とメメントモリで、1月から死を思う展示だったが、髑髏は内臓と違ってグロテスクではなかった。これがもし「内臓展」なら、どんなグロテスク&ホルモンな内容になっていたことか。
http://otogallery.exblog.jp/21956179/
出町柳のトランスポップギャラリーで、「駕籠真太郎個展」を見てきた。
画集「女の子のアタマの中はお菓子がいっぱい詰まっています」発売を記念した展覧会で、人間離れした可愛い女の子の絵がいっぱいだった。
昔、シモーヌ深雪が、「自分は嘔吐したことがないので、嘔吐には宝石を吐いているような綺麗なイメージがある」、と言ってたのを思い出した。
駕籠先生とは、うんこ映画祭や、同人誌に書かせていただいたり、などお世話になっているので、在廊される日にうかがいたかった。
http://www.trancepop.jp/
京都芸術センターで、鈴木ユキオ+金魚のダンス「Waltz」を見てきた。
闇の中で手をさしのべる印象的な動きから、格闘のようなワルツのダンス。
舞台装置をこらさず、小道具ほとんど使わず、まさにバーリトゥードなダンスだった。
来年にはヨーロッパを巡回するらしい。
http://www.kac.or.jp/events/10073/
なんば千日前味園ビルのデジタルカフェで、「処女バー」
作品を展示していた作家さんは、Roco/山本桃水/黒猫ねこ/夜乃雛月/ゆげ/黒色テリーヌ/トリコ/よしむらほぴこ/魚子/津川まぁ子/
津川まぁ子の「ま○こカクテル」と、魚子の青いカップケーキ「妄想少女」をいただいた。写真は、制作者、魚子さんの記事から取りました。
午後10時頃にデジタルカフェ前を通ったら、えらい人でごったがえしていて、アニマアニムス前を通ったら、深海魚くんに声をかけられた。紅鶴前ではBカシワギと会い、なんだか今日の味園ビルはにぎやかだな、と思いつつ、いったん帰宅。食事とったり入浴したりして、また午前0時頃に行ったら、アニマアニムスはもうイベント終わってた。宮悪戦車と挨拶したときに、入店しておけばよかった。
処女バーのあと、銭ゲバでちょっと珈琲飲んで、帰宅。
京阪電車なにわ橋駅のアートエリアb1に行って、小松和彦×束芋・対談「日本とにっぽんの“闇の文化”~その魅力と想像力について~」を見てきた。
それぞれの経歴をまじえた発表のあと、対談。
束芋さんの作品には平仮名で「にっぽんの~」と名づけたものが多く、こういうイベントタイトルになったものだが、小松和彦さんの本で「日本」と出てくるのは、今、『日本の呪い』『鬼がつくった国・日本』くらいしか思い出せないな。
小松和彦さんの本は、『異人論』『悪霊論』『神隠し』など適度に読んでいて、荒俣宏との対談『妖怪草紙』とか、アンソロジー『神隠し譚』も読んでいたので、興味津々。
質疑応答時の、「どんなに現代都市が明るくなって影が消えたように思えても、人間の身体感覚として、常に闇の部分が生じる。それは、背中だ。怪は背中からやってくる」と、いうのが面白かった。
束芋さんの、「わたしは、“いい人”にすごく興味がある。人当たりや趣味が非のうちどころのない“いい人”であればあるだけ、隠された闇の部分のものすごさを感じる」というのも面白かった。
小松和彦「妖怪は常に過去からやってくる」とか、質問者「餃子の王将社長は鬼門の方角で射殺された」とか、鬼門の話題に触発されて、小松和彦「京阪電車は大阪から鬼門の方角に伸びている」とか!
地上では「大阪光のルネサンス」でイルミネーションが輝いている最中、駅の地下で「闇」について語るコントラストが狙いの対談だった。
http://artarea-b1.jp/archive/2013/1220331.php
神戸のギャラリー2に行って、安井麻人くんの個展を見てきた。
「ビヨヨヨヨ~ン」「h」「カポッ」「シュワ~、無しよ!」
など、勝手にタイトルつけたけど、サウンドアーチスト安井君の本領発揮の薄板界アートの数々は、見える人にのみ見える、試される展示でした。
お隣のギャラリーで開催されていた「白米おかわり展」はなんとも可愛い展示(ファンシーじゃないよ!)だった。
http://nonogallery.com/gallery.html
アートスペース亜蛮人で、81名参加の「2013亜蛮人年末展」
1人1点、1スペース。
読売アンデパンダンみたいな、むちゃくちゃなものはないが、会員番号の歌、みたいな顔見世バラエティで、華やか。
入廊前に、写真家のnaoさんとバッタリ会った。
本展に写真を展示されていた。
乙画廊に行って、三嶋哲也油彩画展「VENUS AND VANITAS」を見てきた。
油絵で、ここまで出来るんだ、という驚異の作品。
VENUS油絵具も販売していて、絵心のない僕でも、つい描いてみようか、と誘惑された。
モイラちゃんがモデルの作品も展示してあった。肉感的な薔薇と果物を描いた作品のなかで、モイラちゃんも、美味しそうな果物の一種に見えた。http://otogallery.exblog.jp/21616276/
国立国際美術館に行って、「あなたの肖像-工藤哲巳回顧展」を見てきた。
入り口のところに、「鼻とか男性器の作品もあります」と、注意書きがしてあった。グロいものが苦手な人への配慮なのだろうが、鼻とか性器とか胎児とか皮膚とかって、そんなに忌避されねばならないものなのかな?
会場は、年代別で分かれて展示してあった。
1、1956~1962 「反芸術」から「インポ哲学」まで
2、1962~1969 「あなたの肖像」から「放射能による養殖」まで
3、1969~1970 一時帰国、〈脱皮の記念碑〉の制作
4、1970~1975 「イヨネスコの肖像」から「環境汚染-養殖-新しいエコロジー」まで
5、1975~1979 「危機の中の芸術家の肖像」から「遺伝染色体の雨の中で啓示を待つ」まで
6、1980~1990 「パラダイス」から「天皇制の構造」、そして「前衛芸術家の魂」まで
作品と、ハプニングの映像や写真などが展示してあって、カタログの分厚さも半端ない。
B2Fの「コレクション3」の展示も、工藤哲巳回顧展にちなんだ内容になっていた。
1、1960年代日本の作家たち-「反芸術」を中心に
(荒川修作、篠原有司男、菊畑茂久馬、草間彌生、三木富雄など)
2、工藤哲巳と同時代の欧米の作家
(ボイス、ボルタンスキー、ジャスパー・ジョーンズ、ラウシェンバーグ、ニキ・ド・サンファル、ウォーホールなど)
3、工藤哲巳に関心を示してきたアメリカ西海岸の作家
(マイク・ケリー、ポール・マッカーシー)
同フロアーで、「あなたの肖像-工藤哲巳回顧展」資料展示もあった。
これがなかなかの見もの。
工藤哲巳の展覧会のポスターや、リーフレット、作品メモなどが多数展示してあった。
僕は30年くらい前に京都のギャラリーで工藤哲巳展を見た記憶があるのだが、さて、どこで開催されていたんだっけ、と記憶をたどってみても判明しなかった。が、この展示で、ギャラリー16だったことがわかった。その頃、工藤哲巳については予備知識なく、面白そうだから見に行っただけなのだが、鳥かごを使った作品で、インパクトが強くて、場所こそ忘れたが作品を覚えていたのだ。
このフロアーでは、後期になってからのパフォーマンス映像も流れていた。
工藤哲巳は55歳でその生涯を終えているが、作品を見ると、そんな夭折するタイプじゃなく、80歳くらいになって、まだバリバリ現役でいそうな感じがするな。
http://www.tetsumi-kudo-ex.com/
UrBANGUILDに行って、「月神」のラスト・パフォーマンスを見てきた。
魅鳴(MINA)構成、演出、舞祷のプロジェクト。
今年3月の第1回「サラスヴァティー」にはじまり、5月第2回「カーリー」、7月第3回「クリシュナ」、9月第4回「ラクシュミー」ときて、ラストは「シヴァ」
田辺響(パーカッション)、すずきなお(インド声楽)、壇(衣装)、EDA(花)、ちえこ(メヘンディ)、東學(絵師)
今回は東學さんがステージでライブペインティングも行い、魅鳴さんと共演していた。ペインティングのときなどに登場した髑髏陶器は大友窯Skullさんの作品で、九州は熊本県からの参加。
花で縁取られた白のステージが、一面の闇黒へ、そして白い髑髏へ、そして黒へ、と東學さんによって変貌していく。魅鳴さんは、後半、火も使われていた。
すずきなおさんの北インド音楽の演奏、声楽は、ちょっと癖になる魅力。
ダンス終了後には、出演者、スタッフがステージに上がって、トークもあった。
終電がやばかったので、トークの途中でドロンさせていただいたが。
1人1点、1スペース。
読売アンデパンダンみたいな、むちゃくちゃなものはないが、会員番号の歌、みたいな顔見世バラエティで、華やか。
入廊前に、写真家のnaoさんとバッタリ会った。
本展に写真を展示されていた。
乙画廊に行って、三嶋哲也油彩画展「VENUS AND VANITAS」を見てきた。
油絵で、ここまで出来るんだ、という驚異の作品。
VENUS油絵具も販売していて、絵心のない僕でも、つい描いてみようか、と誘惑された。
モイラちゃんがモデルの作品も展示してあった。肉感的な薔薇と果物を描いた作品のなかで、モイラちゃんも、美味しそうな果物の一種に見えた。http://otogallery.exblog.jp/21616276/
国立国際美術館に行って、「あなたの肖像-工藤哲巳回顧展」を見てきた。
入り口のところに、「鼻とか男性器の作品もあります」と、注意書きがしてあった。グロいものが苦手な人への配慮なのだろうが、鼻とか性器とか胎児とか皮膚とかって、そんなに忌避されねばならないものなのかな?
会場は、年代別で分かれて展示してあった。
1、1956~1962 「反芸術」から「インポ哲学」まで
2、1962~1969 「あなたの肖像」から「放射能による養殖」まで
3、1969~1970 一時帰国、〈脱皮の記念碑〉の制作
4、1970~1975 「イヨネスコの肖像」から「環境汚染-養殖-新しいエコロジー」まで
5、1975~1979 「危機の中の芸術家の肖像」から「遺伝染色体の雨の中で啓示を待つ」まで
6、1980~1990 「パラダイス」から「天皇制の構造」、そして「前衛芸術家の魂」まで
作品と、ハプニングの映像や写真などが展示してあって、カタログの分厚さも半端ない。
B2Fの「コレクション3」の展示も、工藤哲巳回顧展にちなんだ内容になっていた。
1、1960年代日本の作家たち-「反芸術」を中心に
(荒川修作、篠原有司男、菊畑茂久馬、草間彌生、三木富雄など)
2、工藤哲巳と同時代の欧米の作家
(ボイス、ボルタンスキー、ジャスパー・ジョーンズ、ラウシェンバーグ、ニキ・ド・サンファル、ウォーホールなど)
3、工藤哲巳に関心を示してきたアメリカ西海岸の作家
(マイク・ケリー、ポール・マッカーシー)
同フロアーで、「あなたの肖像-工藤哲巳回顧展」資料展示もあった。
これがなかなかの見もの。
工藤哲巳の展覧会のポスターや、リーフレット、作品メモなどが多数展示してあった。
僕は30年くらい前に京都のギャラリーで工藤哲巳展を見た記憶があるのだが、さて、どこで開催されていたんだっけ、と記憶をたどってみても判明しなかった。が、この展示で、ギャラリー16だったことがわかった。その頃、工藤哲巳については予備知識なく、面白そうだから見に行っただけなのだが、鳥かごを使った作品で、インパクトが強くて、場所こそ忘れたが作品を覚えていたのだ。
このフロアーでは、後期になってからのパフォーマンス映像も流れていた。
工藤哲巳は55歳でその生涯を終えているが、作品を見ると、そんな夭折するタイプじゃなく、80歳くらいになって、まだバリバリ現役でいそうな感じがするな。
http://www.tetsumi-kudo-ex.com/
UrBANGUILDに行って、「月神」のラスト・パフォーマンスを見てきた。
魅鳴(MINA)構成、演出、舞祷のプロジェクト。
今年3月の第1回「サラスヴァティー」にはじまり、5月第2回「カーリー」、7月第3回「クリシュナ」、9月第4回「ラクシュミー」ときて、ラストは「シヴァ」
田辺響(パーカッション)、すずきなお(インド声楽)、壇(衣装)、EDA(花)、ちえこ(メヘンディ)、東學(絵師)
今回は東學さんがステージでライブペインティングも行い、魅鳴さんと共演していた。ペインティングのときなどに登場した髑髏陶器は大友窯Skullさんの作品で、九州は熊本県からの参加。
花で縁取られた白のステージが、一面の闇黒へ、そして白い髑髏へ、そして黒へ、と東學さんによって変貌していく。魅鳴さんは、後半、火も使われていた。
すずきなおさんの北インド音楽の演奏、声楽は、ちょっと癖になる魅力。
ダンス終了後には、出演者、スタッフがステージに上がって、トークもあった。
終電がやばかったので、トークの途中でドロンさせていただいたが。
兵庫県立美術館で「昭和モダン 絵画と文学1926~1936」
1、プロレタリアの芸術
柳瀬正夢の「読メ!無産者新聞」ポスター
細田民樹「生活線ABC」とその主題歌「よきプロレタリアの唄」
『文芸戦線』『戦旗』『ナップ』『プロレタリア文化』など
2、新感覚・モダニズム
阿部金剛、古賀春江、横光利一、川端康成、稲垣足穂、中河与一、龍胆寺雄、吉行エイスケ、久野豊彦、春山行夫など
3、文芸復興と日本的なもの
須田国太郎、谷崎潤一郎、永井荷風など
自由に本を読んでいてもいいコーナーもあった。
横尾忠則現代美術館で、「横尾忠則 肖像図鑑」
『奇縁まんだら』の挿画(183点)や、日本近代文学者の肖像(192点)の他、寺内貫太郎一家のタイトルバックで使われた原画など、見ていて飽きない。
神戸文学館で「原田の森の青春譜」~神戸の近代化と関西学院~
関学出身の作家たちの展示がされており、稲垣足穂や横溝正史の原稿などが見れたのは思わぬ収穫。
大阪市立美術館で「関西新世紀展」
老成した風景画や静物画ではなく、若い感性の作品が多数あった。
大谷大学で、佐々木閑の講演「大乗仏教の起源に関する諸問題」
日時:2013年12月6日(金)16:20~17:50
場所:大谷大学響流館3Fメディアホール
講師:佐々木 閑 先生(花園大学文学部教授)
講題:大乗仏教の起源に関する諸問題
1、平川説以前
1)「経典は釈迦の直説である」
2)富永仲基の「加上説」
3)大乗仏教大衆部起源説
4)平川説:『初期大乗仏教の研究』
2、平川説以後
1)25年前くらいから、平川説に対する批判が、同時並行的に起ってくる
2)しかし、これらの動きが一本化され、「大乗仏教の起源問題」が体系的な学問領域になる様子はない
3、大乗仏教の起源を探るための方向性
1)大乗仏教はシャカムニ以来の仏教僧団の内部から生まれたものであり、平川が言うような、在家集団を起源とするものではない。ただし、その大乗の出家者を支援するような在家者が存在したことは当然予想される。したがって厳密に言うなら、シャカムニ以来の僧団の内部にいた出家者と、それを支援する在家者が一体となって大乗仏教を起こしたということになる。
2)大乗仏教と部派仏教を対立概念とみることはできない。部派仏教と大乗仏教は、実は同一の原因から生じた二方向の現象であったという可能性が高い。
3)仏教思想を、大乗、非大乗という区分で厳密に分類することはできない。
4)思想の多様化が容認されたことが原因となって大乗が発生したとするなら、大乗は多元的に発生したということになる。それならば、大乗の起源を単一のグループや単一の部派に求めることは不合理である。
4、具体的な今後の方針
(佐々木閑の見解)
1)仏塔の問題(平川説再考)
2)菩薩の住処の問題
3)大乗仏典の精密な分析
4)仏説・非仏説論の研究
5)大乗の発生と同時期に制作された資料の調査(有部アビダルマやパーリ注釈文献の研究)
6)南方分別説部および『婆沙論』以前の有部の正体解明
7)「大乗」という名称の研究
(Harrisonの見解)
1)アランヤ仮説
2)大乗経典における在家の役割
3)経典間の時代的相関関係をマッピングすることによって得られる、大乗経典のシステマティックで詳細な年代マップの作成
4)大乗と部派仏教、特にアビダルマ仏教との同時並行的な成立過程を検討することによる部派所属問題の解明を考慮する必要がある
5)考古学および美術史からの証拠
5、すぐれた研究のいくつかの具体例
1)下田正弘『涅槃経の研究』
2)渡辺章悟の「般若経」諸研究
3)平岡聡『法華経成立の新解釈』
6、現在の問題点
1)Schopen説への疑義が生じ始めている
2)下田が『涅槃経の研究』の成果を放棄し、新たな大乗経典仏説論を主張するようになった。大乗は釈迦の教えのダイレクトな延長だと唱える、新たな大乗仏教仏説論
3)自己の信仰や、宗門護持のための宗学的な仏教学が勢いを増している
7、私自身(佐々木)のちょっとした研究
“The Concept of Remodeling the World”(世界を改造するというアイディア)Harrison編の「大乗仏教の起源研究(仮題)」に掲載予定
タワーレコード難波店で、いずこねこのインストアライブ。
ひとでいっぱい。
ライブ後、ムヤニーと飲みに行く。
1、プロレタリアの芸術
柳瀬正夢の「読メ!無産者新聞」ポスター
細田民樹「生活線ABC」とその主題歌「よきプロレタリアの唄」
『文芸戦線』『戦旗』『ナップ』『プロレタリア文化』など
2、新感覚・モダニズム
阿部金剛、古賀春江、横光利一、川端康成、稲垣足穂、中河与一、龍胆寺雄、吉行エイスケ、久野豊彦、春山行夫など
3、文芸復興と日本的なもの
須田国太郎、谷崎潤一郎、永井荷風など
自由に本を読んでいてもいいコーナーもあった。
横尾忠則現代美術館で、「横尾忠則 肖像図鑑」
『奇縁まんだら』の挿画(183点)や、日本近代文学者の肖像(192点)の他、寺内貫太郎一家のタイトルバックで使われた原画など、見ていて飽きない。
神戸文学館で「原田の森の青春譜」~神戸の近代化と関西学院~
関学出身の作家たちの展示がされており、稲垣足穂や横溝正史の原稿などが見れたのは思わぬ収穫。
大阪市立美術館で「関西新世紀展」
老成した風景画や静物画ではなく、若い感性の作品が多数あった。
大谷大学で、佐々木閑の講演「大乗仏教の起源に関する諸問題」
日時:2013年12月6日(金)16:20~17:50
場所:大谷大学響流館3Fメディアホール
講師:佐々木 閑 先生(花園大学文学部教授)
講題:大乗仏教の起源に関する諸問題
1、平川説以前
1)「経典は釈迦の直説である」
2)富永仲基の「加上説」
3)大乗仏教大衆部起源説
4)平川説:『初期大乗仏教の研究』
2、平川説以後
1)25年前くらいから、平川説に対する批判が、同時並行的に起ってくる
2)しかし、これらの動きが一本化され、「大乗仏教の起源問題」が体系的な学問領域になる様子はない
3、大乗仏教の起源を探るための方向性
1)大乗仏教はシャカムニ以来の仏教僧団の内部から生まれたものであり、平川が言うような、在家集団を起源とするものではない。ただし、その大乗の出家者を支援するような在家者が存在したことは当然予想される。したがって厳密に言うなら、シャカムニ以来の僧団の内部にいた出家者と、それを支援する在家者が一体となって大乗仏教を起こしたということになる。
2)大乗仏教と部派仏教を対立概念とみることはできない。部派仏教と大乗仏教は、実は同一の原因から生じた二方向の現象であったという可能性が高い。
3)仏教思想を、大乗、非大乗という区分で厳密に分類することはできない。
4)思想の多様化が容認されたことが原因となって大乗が発生したとするなら、大乗は多元的に発生したということになる。それならば、大乗の起源を単一のグループや単一の部派に求めることは不合理である。
4、具体的な今後の方針
(佐々木閑の見解)
1)仏塔の問題(平川説再考)
2)菩薩の住処の問題
3)大乗仏典の精密な分析
4)仏説・非仏説論の研究
5)大乗の発生と同時期に制作された資料の調査(有部アビダルマやパーリ注釈文献の研究)
6)南方分別説部および『婆沙論』以前の有部の正体解明
7)「大乗」という名称の研究
(Harrisonの見解)
1)アランヤ仮説
2)大乗経典における在家の役割
3)経典間の時代的相関関係をマッピングすることによって得られる、大乗経典のシステマティックで詳細な年代マップの作成
4)大乗と部派仏教、特にアビダルマ仏教との同時並行的な成立過程を検討することによる部派所属問題の解明を考慮する必要がある
5)考古学および美術史からの証拠
5、すぐれた研究のいくつかの具体例
1)下田正弘『涅槃経の研究』
2)渡辺章悟の「般若経」諸研究
3)平岡聡『法華経成立の新解釈』
6、現在の問題点
1)Schopen説への疑義が生じ始めている
2)下田が『涅槃経の研究』の成果を放棄し、新たな大乗経典仏説論を主張するようになった。大乗は釈迦の教えのダイレクトな延長だと唱える、新たな大乗仏教仏説論
3)自己の信仰や、宗門護持のための宗学的な仏教学が勢いを増している
7、私自身(佐々木)のちょっとした研究
“The Concept of Remodeling the World”(世界を改造するというアイディア)Harrison編の「大乗仏教の起源研究(仮題)」に掲載予定
タワーレコード難波店で、いずこねこのインストアライブ。
ひとでいっぱい。
ライブ後、ムヤニーと飲みに行く。
夙川のギャラリー「小さい芽」に行って、高橋真琴個展「真琴の聖少女たち~天使の夢~」を見てきた。
毎年、この時期になると開催されている個展で、高橋真琴先生が在廊されている。
高橋真琴先生の描く動物たちが、みんな楽しそうに笑っているので、僕は大好きなのだ。幸せな気分になれる。
今回の展示で、実際にやってみたら面白いのでは、と思ったのは、「フルーツカチューシャ」だ。文字どおり、りんごやぶどうなど果実をカチューシャに盛り沢山につけたもので、絵のなかの乙女はすずやかな笑みを浮かべているが、実際にやると相当重いんじゃないか、と思えた。でも、やるだけの価値はある!
ちなみに、去年のテーマが「フルーツ・バスケット 果実と花と少女たち」だったから、去年もこの絵、展示されてたのかな。うかつだった。
http://gallery6chiisaime.web.fc2.com/macotomacoto.html
淀屋橋の乙画廊に行って、清水真理人形個展「Labyrinthos~迷宮~」を見てきた。
今回の個展を見て、「時計」と「体内」が人形、少女の存在を強烈にアピールしているのが興味深かった。
少女の体内の神秘性は、昨日見た「キャリー」の初潮のシーンもそうだったな、とあらためて思った次第。
16日、大阪ヨーロッパ映画祭のあいた時間に行ったのは、高橋真琴個展、清水真理個展と、もうひとつ、ギャラリー4匹の猫での藤本晶子人形展「眠りの淵で集う場所」
四季をあらわす子供など民話のような発想の人形など。アリスもいたけど、全体にぽっちゃりしたリアル子供の体型をしていて、きわめて健全なイメージだった。
http://sdoll.nobody.jp/
毎年、この時期になると開催されている個展で、高橋真琴先生が在廊されている。
高橋真琴先生の描く動物たちが、みんな楽しそうに笑っているので、僕は大好きなのだ。幸せな気分になれる。
今回の展示で、実際にやってみたら面白いのでは、と思ったのは、「フルーツカチューシャ」だ。文字どおり、りんごやぶどうなど果実をカチューシャに盛り沢山につけたもので、絵のなかの乙女はすずやかな笑みを浮かべているが、実際にやると相当重いんじゃないか、と思えた。でも、やるだけの価値はある!
ちなみに、去年のテーマが「フルーツ・バスケット 果実と花と少女たち」だったから、去年もこの絵、展示されてたのかな。うかつだった。
http://gallery6chiisaime.web.fc2.com/macotomacoto.html
淀屋橋の乙画廊に行って、清水真理人形個展「Labyrinthos~迷宮~」を見てきた。
今回の個展を見て、「時計」と「体内」が人形、少女の存在を強烈にアピールしているのが興味深かった。
少女の体内の神秘性は、昨日見た「キャリー」の初潮のシーンもそうだったな、とあらためて思った次第。
16日、大阪ヨーロッパ映画祭のあいた時間に行ったのは、高橋真琴個展、清水真理個展と、もうひとつ、ギャラリー4匹の猫での藤本晶子人形展「眠りの淵で集う場所」
四季をあらわす子供など民話のような発想の人形など。アリスもいたけど、全体にぽっちゃりしたリアル子供の体型をしていて、きわめて健全なイメージだった。
http://sdoll.nobody.jp/
「Salon the Art Room」第3回
2013年11月10日 芸術ユーストリーム番組「Salon the Art Room」第3回。
午後2時から、一応4時までの予定だけど、毎回、5時くらいまで伸びてしまう。
http://www.ustream.tv/channel/salontheartroom …
秋山衣梨佳、大阪ひとみ、安斎レオ、僕。(敬称略)
CMで栗田ゆうき。
ゲストは、りなんなん。
DVDの紹介で杉下淳生監督、川柳モンパルナスのコーナーでは、川柳マガジン発行人の松岡恭子さんが出演してくださった。
ブック・レビューでは、安斎さんが『イエスタデイをうたって』冬目景さんの漫画を紹介。
僕は風濤社の「シュルレアリスムの本棚」の2冊、ルネ・ドーマル『大いなる酒宴』とバンジャマン・ペレ『サン=ジェルマン大通り125番地で』をとりあげた。前日に聞いたばっかりの巌谷國士トークを導入に使って(後のほうでも、調子にのって、受け売りでしゃべったりした。お恥ずかしい)、やっぱりまとまりのないご紹介。
随所に間違いがあったけど、まあ、誤差のうち。
りなんなんは数曲ライブ。
インタビューも。
川柳モンパルナスでは、「メール」「赤」「マイク」をお題に川柳を発表、今日の課題として、「恋」「愛」で発表し、松岡恭子さんに天地人を決定していただいた。
最後は、18日が誕生日の秋山衣梨佳ちゃんのバースデイをお祝いして、おめでたい雰囲気で終了。
次回は12月1日の予定。
午後2時から、一応4時までの予定だけど、毎回、5時くらいまで伸びてしまう。
http://www.ustream.tv/channel/salontheartroom …
秋山衣梨佳、大阪ひとみ、安斎レオ、僕。(敬称略)
CMで栗田ゆうき。
ゲストは、りなんなん。
DVDの紹介で杉下淳生監督、川柳モンパルナスのコーナーでは、川柳マガジン発行人の松岡恭子さんが出演してくださった。
ブック・レビューでは、安斎さんが『イエスタデイをうたって』冬目景さんの漫画を紹介。
僕は風濤社の「シュルレアリスムの本棚」の2冊、ルネ・ドーマル『大いなる酒宴』とバンジャマン・ペレ『サン=ジェルマン大通り125番地で』をとりあげた。前日に聞いたばっかりの巌谷國士トークを導入に使って(後のほうでも、調子にのって、受け売りでしゃべったりした。お恥ずかしい)、やっぱりまとまりのないご紹介。
随所に間違いがあったけど、まあ、誤差のうち。
りなんなんは数曲ライブ。
インタビューも。
川柳モンパルナスでは、「メール」「赤」「マイク」をお題に川柳を発表、今日の課題として、「恋」「愛」で発表し、松岡恭子さんに天地人を決定していただいた。
最後は、18日が誕生日の秋山衣梨佳ちゃんのバースデイをお祝いして、おめでたい雰囲気で終了。
次回は12月1日の予定。
特別展「〈遊ぶ〉シュルレアリスムとは何か」巌谷國士講演@ギャルリー宮脇
2013年11月9日 芸術
ギャルリー宮脇に行って、特別展「〈遊ぶ〉シュルレアリスムとは何か」を見てきた。巌谷國士氏の『〈遊ぶ〉シュルレアリスム』と『シュルレアリスムとは何か』をくっつけたタイトルでわかるように、巌谷國士監修の「〈遊ぶ〉シュルレアリスム展」の画廊篇として企画されたもの。
ギャルリー宮脇らしく、アールブリュットの作品とシュルレアリスムの作品をあわせて展示していた。
マグリット、エルンスト、マッソン、デュビュッフェ、ミロ、ダリ、モリニエ、デルヴォー、マン・レイ、ハンス・ベルメール、デ・キリコ、トワイヤン、フィニィ、マッタ、マッジ・ギル、ハンス・クルージー、ミシェル・ネジャー、ジャン=ピエール・ナドー、オディ・サバン、イグナシオ・カルレス=トルラ、ゲルト・マロン、フィリップ・ザクサー、エドモン・アンジェル、エンリコ・バイ、ヴィフレド・ラム、ヤン・フォス、アントニ・クラーヴェ、ガストン・トゥシェール、クリス・ヒップキス、ヘイター。
え~っと、全部書いたかな?
入ってすぐに、シュルレアリストたちが作ったトランプ(ユビュ王がジョーカー)が展示してあった。
これだけのラインナップ、なかなか出来ない。
今日は、午後3時から巌谷國士氏の講演もあった。
講演は、「アウトサイダー・アート」ではなくギャルリー宮脇が「アールブリュット」の呼び方をする意味合いからはじめられ、シュルレアリスムが主義や流派、様式ではないこと、シュルレアリスムはブリコラージュでありエンジニアリングとは対極にあることなどなど、自由闊達かつ、明晰なものだった。
途中、「あまちゃん」の「地元に帰りたい」を歌いだす一幕も。
講演終了後、持参した『シュルレアリスムとは何か』にサインもいただいた。
ギャルリー宮脇らしく、アールブリュットの作品とシュルレアリスムの作品をあわせて展示していた。
マグリット、エルンスト、マッソン、デュビュッフェ、ミロ、ダリ、モリニエ、デルヴォー、マン・レイ、ハンス・ベルメール、デ・キリコ、トワイヤン、フィニィ、マッタ、マッジ・ギル、ハンス・クルージー、ミシェル・ネジャー、ジャン=ピエール・ナドー、オディ・サバン、イグナシオ・カルレス=トルラ、ゲルト・マロン、フィリップ・ザクサー、エドモン・アンジェル、エンリコ・バイ、ヴィフレド・ラム、ヤン・フォス、アントニ・クラーヴェ、ガストン・トゥシェール、クリス・ヒップキス、ヘイター。
え~っと、全部書いたかな?
入ってすぐに、シュルレアリストたちが作ったトランプ(ユビュ王がジョーカー)が展示してあった。
これだけのラインナップ、なかなか出来ない。
今日は、午後3時から巌谷國士氏の講演もあった。
講演は、「アウトサイダー・アート」ではなくギャルリー宮脇が「アールブリュット」の呼び方をする意味合いからはじめられ、シュルレアリスムが主義や流派、様式ではないこと、シュルレアリスムはブリコラージュでありエンジニアリングとは対極にあることなどなど、自由闊達かつ、明晰なものだった。
途中、「あまちゃん」の「地元に帰りたい」を歌いだす一幕も。
講演終了後、持参した『シュルレアリスムとは何か』にサインもいただいた。
南堀江のdddギャラリーに行って「大宮エリー展」を見てきた。
大宮エリーがどんな人なのかと言うと、「映画監督、脚本家、作家、演出家、CMディレクター/プランナー、そしてテレビでの音楽番組MCにラジオパーソナリティー、近年では1万2千人を動員し話題となった、言葉と造形によるインスタレーションの体験型個展が記憶に新しい」と、あるように、多岐にわたっている。
箱に手を入れて楽しんだり、いろんな道を歩く体験型の個展も面白いし、彼女が関わったCMもドラマも面白い。
この展覧会では、無料の音声ガイドが貸与され、各コーナーで大宮エリー自身が作品について語っているのが聞けた。(音声ガイドをひととおり聞くだけでたぶん2時間くらいかかると思う)
随所にモニターがあって、作品が流れている。吉本映画の「桜と印籠」とか、CMの数々などを見た。
また、作品の数々をiPADで見るコーナーもあり、「おじいさん先生」とか「エル・ポポラッチがゆく!」「亀の恩返し」などを見た。
思いもよらず、半日使ってどっぷりと大宮エリーの世界にひたって、なんだか元気になった。
http://ellie-office.com/index.html
アートスペース亜蛮人に行って、ハラチグサ展「水中ゴーグル」を見てきた。
これは楽しい、体験型の展示。
亜蛮人内を改装工事しての仕掛けが面白い。ヒントはタイトルに。
作品の値段も300円から、と可愛い。
http://www.aband.jp/exhibition.html
大宮エリーがどんな人なのかと言うと、「映画監督、脚本家、作家、演出家、CMディレクター/プランナー、そしてテレビでの音楽番組MCにラジオパーソナリティー、近年では1万2千人を動員し話題となった、言葉と造形によるインスタレーションの体験型個展が記憶に新しい」と、あるように、多岐にわたっている。
箱に手を入れて楽しんだり、いろんな道を歩く体験型の個展も面白いし、彼女が関わったCMもドラマも面白い。
この展覧会では、無料の音声ガイドが貸与され、各コーナーで大宮エリー自身が作品について語っているのが聞けた。(音声ガイドをひととおり聞くだけでたぶん2時間くらいかかると思う)
随所にモニターがあって、作品が流れている。吉本映画の「桜と印籠」とか、CMの数々などを見た。
また、作品の数々をiPADで見るコーナーもあり、「おじいさん先生」とか「エル・ポポラッチがゆく!」「亀の恩返し」などを見た。
思いもよらず、半日使ってどっぷりと大宮エリーの世界にひたって、なんだか元気になった。
http://ellie-office.com/index.html
アートスペース亜蛮人に行って、ハラチグサ展「水中ゴーグル」を見てきた。
これは楽しい、体験型の展示。
亜蛮人内を改装工事しての仕掛けが面白い。ヒントはタイトルに。
作品の値段も300円から、と可愛い。
http://www.aband.jp/exhibition.html
展現舎に行って、はやしだちか個展「Devilsh girls」を見てきた。
「心の闇と戦い続ける少女たち」とコピーにあったが、その闇は、傷の痛みに耐えようとしてできる影のように見えた。
数多くの少女のドローイング1枚1枚が、バンドエイドの役割を果たそうとしているのかな、と。
http://tengensya.jp/
南船場のナダールに行って、「イリナ・イオネスコ展」を見てきた。
「シュルレアリスムとバロックの混沌とした表現と、その独特の世界観」とフライヤーにあった。
モノクロームとカラーの写真、どちらも彼女の世界を強烈にあらわす展示だったが、ギャラリー内においてあった写真集と、DVDは、娘エヴァに関するもので、イリナ・イオネスコを見る際には、どうしても避けて通れない。
DVDの映画「My little princess」は、娘エヴァが制作した、イリナと自分の関係をもとにした自伝的映画。この映画でも、モデルのエヴァに対し、イリナ(イザベル・ユペールが演じてる!)は「シャーリー・テンプルみたい!」とはしゃぐが、久々に写真集で幼いときのエヴァを見たら、自分の脳内のエヴァに比べて相当な不細工さで、でも、確かにシャーリー・テンプルっぽくもあるな、と思った。映画でエヴァを演じたアナマリア・バルトロメイが可愛いすぎたせいかもしれない。
http://nadar.jp/osaka/schedule/131029.html
OCAT近くのexcubeに行って、グループ展「キャラメルフリークス」を見てきた。
入ると、特殊メイクを施した作家さんが、お客さんの「ホラー似顔絵」を描いていた。
フライヤーにある「カワイイけど毒々しくグロテスク、鮮やかなカラーに彩られたポップなホラー世界を表現するグループ展」に集まった作家さんは、次のとおり。
近藤宗臣
天津(小沢団子/大伴堊美/はなたろう)
GENk
かがり
Roco
萌木ひろみ
devri
えりっく
ヤマヂ
サイコアヤ
KUSAKARI AYA
ニーロ シンぺソン
会場の狭さ(立て込んでいた)と、作品のサイズの小ささがあいまって、宇宙の外側から、奇妙な世界を覗き込んでいるかのような、顕微鏡的面白さがあった。
「心の闇と戦い続ける少女たち」とコピーにあったが、その闇は、傷の痛みに耐えようとしてできる影のように見えた。
数多くの少女のドローイング1枚1枚が、バンドエイドの役割を果たそうとしているのかな、と。
http://tengensya.jp/
南船場のナダールに行って、「イリナ・イオネスコ展」を見てきた。
「シュルレアリスムとバロックの混沌とした表現と、その独特の世界観」とフライヤーにあった。
モノクロームとカラーの写真、どちらも彼女の世界を強烈にあらわす展示だったが、ギャラリー内においてあった写真集と、DVDは、娘エヴァに関するもので、イリナ・イオネスコを見る際には、どうしても避けて通れない。
DVDの映画「My little princess」は、娘エヴァが制作した、イリナと自分の関係をもとにした自伝的映画。この映画でも、モデルのエヴァに対し、イリナ(イザベル・ユペールが演じてる!)は「シャーリー・テンプルみたい!」とはしゃぐが、久々に写真集で幼いときのエヴァを見たら、自分の脳内のエヴァに比べて相当な不細工さで、でも、確かにシャーリー・テンプルっぽくもあるな、と思った。映画でエヴァを演じたアナマリア・バルトロメイが可愛いすぎたせいかもしれない。
http://nadar.jp/osaka/schedule/131029.html
OCAT近くのexcubeに行って、グループ展「キャラメルフリークス」を見てきた。
入ると、特殊メイクを施した作家さんが、お客さんの「ホラー似顔絵」を描いていた。
フライヤーにある「カワイイけど毒々しくグロテスク、鮮やかなカラーに彩られたポップなホラー世界を表現するグループ展」に集まった作家さんは、次のとおり。
近藤宗臣
天津(小沢団子/大伴堊美/はなたろう)
GENk
かがり
Roco
萌木ひろみ
devri
えりっく
ヤマヂ
サイコアヤ
KUSAKARI AYA
ニーロ シンぺソン
会場の狭さ(立て込んでいた)と、作品のサイズの小ささがあいまって、宇宙の外側から、奇妙な世界を覗き込んでいるかのような、顕微鏡的面白さがあった。
18禁な女たち~東學 コラボレーション・ポスター展~@10w gallery~笹川治子「Study Room no.6221」- Documentation@Yoshimi Arts
2013年11月3日 芸術
10w gallery【堺筋線北浜駅下車5分】http://www.10w.jp/ に行って、
『18禁な女たち~東學 コラボレーション・ポスター展~』を見てきた。
ロマンポルノにオマージュを捧げる企画で、日活ロマンポルノのポスターとともに、架空のロマンポルノ映画のポスターが多数貼られている。
タイトルや、文句の、まあ、面白いこと!
写真家とアーティストモデルとのコラボで誕生した写真に、東學 がアートワークで絡んだ、R18なポスター展。
撮影現場のメイキング映像も流れていた。
入場すると、まあ、昭和の大人の雰囲気で、来廊されていた出展作家さんたちもいつもより昭和度高い気がした。
それと、このギャラリーには、白猫がいて、しばしたわむれる。(ポスターにも登場してたので、この猫もモデルさんなのだ)
Art work:東學
photographer:横山こうじ、中村趫、ホイキシュウ、Seal Pool、Kim Dunstan、坪口 晄弋、武甕育子
Artist Model:赤江かふお、奥田弥生、にごたらこ、Candy Jane、いずみ朔庵、松岡由佳利、黒居 狐
making movie:太田耕耘キ
肥後橋のYoshimi Artsに行って、笹川治子「Study Room no.6221」- Documentationを見てきた。
7月にホテルグランヴィア大阪で開催された「ART OSAKA 2013」の映像が不思議な翻訳文章とともに上映されている。
笹川治子のテキストによると、「得体の知れない文化や習慣を習得しようと努力する人物を客観的に鑑賞するためのパフォーマンス」だったのだが、今回の展示では、あと、勉強机に教科書とDVD教材が用意してあり、自習できるようになっていた。
(DVDとテキストはセットで1890円で販売もしていた)
この教材もテキストも、素材をランダムにチョイスし、翻訳ソフトで意味のとりにくい文章にしており、勉強っぽいイメージを再現していた。
「客観的に鑑賞」するだけでなく、自主的に体験することもできるのだ。
これ、非常に面白かったので、お金さえあれば、購入したかったな。http://www.yoshimiarts.com/exhibition/20131025_Haruko_Sasakawa-StudyRoomno6221-Documentaion.html
『18禁な女たち~東學 コラボレーション・ポスター展~』を見てきた。
ロマンポルノにオマージュを捧げる企画で、日活ロマンポルノのポスターとともに、架空のロマンポルノ映画のポスターが多数貼られている。
タイトルや、文句の、まあ、面白いこと!
写真家とアーティストモデルとのコラボで誕生した写真に、東學 がアートワークで絡んだ、R18なポスター展。
撮影現場のメイキング映像も流れていた。
入場すると、まあ、昭和の大人の雰囲気で、来廊されていた出展作家さんたちもいつもより昭和度高い気がした。
それと、このギャラリーには、白猫がいて、しばしたわむれる。(ポスターにも登場してたので、この猫もモデルさんなのだ)
Art work:東學
photographer:横山こうじ、中村趫、ホイキシュウ、Seal Pool、Kim Dunstan、坪口 晄弋、武甕育子
Artist Model:赤江かふお、奥田弥生、にごたらこ、Candy Jane、いずみ朔庵、松岡由佳利、黒居 狐
making movie:太田耕耘キ
肥後橋のYoshimi Artsに行って、笹川治子「Study Room no.6221」- Documentationを見てきた。
7月にホテルグランヴィア大阪で開催された「ART OSAKA 2013」の映像が不思議な翻訳文章とともに上映されている。
笹川治子のテキストによると、「得体の知れない文化や習慣を習得しようと努力する人物を客観的に鑑賞するためのパフォーマンス」だったのだが、今回の展示では、あと、勉強机に教科書とDVD教材が用意してあり、自習できるようになっていた。
(DVDとテキストはセットで1890円で販売もしていた)
この教材もテキストも、素材をランダムにチョイスし、翻訳ソフトで意味のとりにくい文章にしており、勉強っぽいイメージを再現していた。
「客観的に鑑賞」するだけでなく、自主的に体験することもできるのだ。
これ、非常に面白かったので、お金さえあれば、購入したかったな。http://www.yoshimiarts.com/exhibition/20131025_Haruko_Sasakawa-StudyRoomno6221-Documentaion.html
アートスペース亜蛮人に行ってきた。
1階は坂ノ咲由平個展「きみを探して」
描かれた少女たちの気持ちを解読するヒントは、金魚や蝶、風に舞う葉などであらわされていた。女心は男にとって永遠の謎だけど、その本質が金魚や蝶や葉のようなものであれば、なおさら、とらえることは難しい!
でも、逃げるための煙幕ではなく、「つかまえて」とヒントを出してくれているのだと思えば、それを読み取ろうとしてあげるのが、男子の心意気ってもんだ。
アートスペース亜蛮人、2階の展示は、ササベ翔太個展「名前のない感情」
フライヤーには「本個展中、作家は常時発狂してますので会話できません」と書いてあった。このフライヤーは、印刷物ではなく、1枚1枚手作りなのだ。
僕の入手したフライヤーは、裏面が「死ね」の殴り書きで埋め尽くされていた。
展示のほうは、まるで猟奇殺人鬼の隠れ家に迷い込んだような「現場発見!」的ムードにあふれている。奥では檻にとじこめられた作家が、キリをガリガリ床に打ちつけながら、ぶつぶつと恨みごとを言っていた。
作家自身が1日中ギャラリー内にいて、自ら作品の一部となる、というのは、光宗薫もやっていたし、今のトレンドなのかもしれない。
http://www.aband.jp/exhibition.html
1階は坂ノ咲由平個展「きみを探して」
描かれた少女たちの気持ちを解読するヒントは、金魚や蝶、風に舞う葉などであらわされていた。女心は男にとって永遠の謎だけど、その本質が金魚や蝶や葉のようなものであれば、なおさら、とらえることは難しい!
でも、逃げるための煙幕ではなく、「つかまえて」とヒントを出してくれているのだと思えば、それを読み取ろうとしてあげるのが、男子の心意気ってもんだ。
アートスペース亜蛮人、2階の展示は、ササベ翔太個展「名前のない感情」
フライヤーには「本個展中、作家は常時発狂してますので会話できません」と書いてあった。このフライヤーは、印刷物ではなく、1枚1枚手作りなのだ。
僕の入手したフライヤーは、裏面が「死ね」の殴り書きで埋め尽くされていた。
展示のほうは、まるで猟奇殺人鬼の隠れ家に迷い込んだような「現場発見!」的ムードにあふれている。奥では檻にとじこめられた作家が、キリをガリガリ床に打ちつけながら、ぶつぶつと恨みごとを言っていた。
作家自身が1日中ギャラリー内にいて、自ら作品の一部となる、というのは、光宗薫もやっていたし、今のトレンドなのかもしれない。
http://www.aband.jp/exhibition.html
「Salon the Art Room」第2回
2013年10月27日 芸術
午後2時~のユーストリーム番組「Salon the Art Room」に出演。
http://www.ustream.tv/channel/salontheartroom …
僕、安斎レオ、ジャン=ポール高橋、大阪ひとみ、仲村コニー、栗田ゆうき。
ムービー・レビューでは、景山理氏をお招きして、大阪アジアン映画祭を中心に、アジア映画の楽しさについて紹介していただいた。
ブックレビューでは、僕は念願の『クロコディル』を紹介した。
18世紀の神秘思想家イリュミニスムのサン・マルタンが書いた唯一の小説。
フランス語以外では日本語にしか翻訳されていない、忘れられた作品で、文学史からも省かれている。
悪のクロコディルが、「貫禄のある女」「のっぽの痩せ男」、暴徒の先頭に立つロゾンなどをひきいて、フランスを大混乱に陥れる。
それに対するは、スペイン系ユダヤ人の超能力者エレアザール(サン・マルタンの師マルチネス・ド・パスカリをモデルにしている)、「独立者の会」のリーダーたるジョフ夫人、義勇兵ウルデック、主人公の官吏セディールなど。
善悪の戦いの物語と言えば単純なのだが、「ホーン岬沖の報告」「独立者の会におけるジョフ夫人の演説」「クロコディルの学術講義」「アカデミーにおける学術委員会の報告」「セディールがのっぽの痩せ男の話を書き留める」「ウルデックのクロコディル体内めぐり」「韃靼人の女の打ち明け話」「プシコグラフによる古代ギリシアのアタランテの描写」「気絶しているあいだに聞いた、見知らぬ人の垂訓」などなどが挟まれて、サン・マルタンが語り放題に語っているのだ。
「プシコグラフ」は、速記がスピードアップして、まだ何も言ってないのに、先回りして書かれてしまう装置。なんじゃそりゃ!
まあ、僕は今年読んだ本のなかでも1,2を争う面白かった本なのだが、視聴者に伝えることができたかどうか。
サン・マルタンの思想書も読んでみたが、とうてい歯がたたず、読了できなかった。
ジャン=ポール高橋さんは、安井かずみの本を紹介、
安斎レオさんはファジーファンクションの杉下淳生さんをお招きして、大阪ひとみのDVDを紹介した。
川柳モンパルナスでは、「カメラマン」「月」「ハロウィン」をテーマに川柳を発表。今日のお題は「アジア」と「映画」
番組の最後は仲村コニーちゃんの誕生を祝った。
http://www.ustream.tv/channel/salontheartroom …
僕、安斎レオ、ジャン=ポール高橋、大阪ひとみ、仲村コニー、栗田ゆうき。
ムービー・レビューでは、景山理氏をお招きして、大阪アジアン映画祭を中心に、アジア映画の楽しさについて紹介していただいた。
ブックレビューでは、僕は念願の『クロコディル』を紹介した。
18世紀の神秘思想家イリュミニスムのサン・マルタンが書いた唯一の小説。
フランス語以外では日本語にしか翻訳されていない、忘れられた作品で、文学史からも省かれている。
悪のクロコディルが、「貫禄のある女」「のっぽの痩せ男」、暴徒の先頭に立つロゾンなどをひきいて、フランスを大混乱に陥れる。
それに対するは、スペイン系ユダヤ人の超能力者エレアザール(サン・マルタンの師マルチネス・ド・パスカリをモデルにしている)、「独立者の会」のリーダーたるジョフ夫人、義勇兵ウルデック、主人公の官吏セディールなど。
善悪の戦いの物語と言えば単純なのだが、「ホーン岬沖の報告」「独立者の会におけるジョフ夫人の演説」「クロコディルの学術講義」「アカデミーにおける学術委員会の報告」「セディールがのっぽの痩せ男の話を書き留める」「ウルデックのクロコディル体内めぐり」「韃靼人の女の打ち明け話」「プシコグラフによる古代ギリシアのアタランテの描写」「気絶しているあいだに聞いた、見知らぬ人の垂訓」などなどが挟まれて、サン・マルタンが語り放題に語っているのだ。
「プシコグラフ」は、速記がスピードアップして、まだ何も言ってないのに、先回りして書かれてしまう装置。なんじゃそりゃ!
まあ、僕は今年読んだ本のなかでも1,2を争う面白かった本なのだが、視聴者に伝えることができたかどうか。
サン・マルタンの思想書も読んでみたが、とうてい歯がたたず、読了できなかった。
ジャン=ポール高橋さんは、安井かずみの本を紹介、
安斎レオさんはファジーファンクションの杉下淳生さんをお招きして、大阪ひとみのDVDを紹介した。
川柳モンパルナスでは、「カメラマン」「月」「ハロウィン」をテーマに川柳を発表。今日のお題は「アジア」と「映画」
番組の最後は仲村コニーちゃんの誕生を祝った。
19日のギャラリーめぐり、4つめは海岸通ギャラリーCASOで「あかマルシェ」
出展作家は、3beans♡art, Atsuyo Minamoto, Chiaki Akada, coa-bee, EGOIST2, HASE, Kyohei Sugiyama, Mai Aimheart, Miss Bulle, PEAS, Tomoatsu Hiraishi, Waka, おくだぱん, おはす, かみやまたつや, くろかわえいこ, とうもりゆみ, ひまわりん, まつうらあい, まーち, ももよん, やましん, ガンチャン, キタノユキフデ, ヒステリックパンツもちょもちょ, ミヤザキ, ヤンヤンZ, 三宮玄太, 三谷達成, 中島賢大, 中野利彦, 乾真徳, 住田昌隆, 前田登志春, 垣内真希子, 堀としかず, 大塚和也, 奥津香里命, 村中洸, 村田のりみち, 松口美智子, 森谷友美, 正木繁樹, 西岡兄妹, 近藤仁美, 鈴木マヤ子, 開楽智治
あかマルシェ内には、くろマルシェという闇のスペースもあって、僕は、そのくろマルシェに入っているほうが居心地がよくて、PEASの映像作品を数本見たりした。http://akamarche.com/
ギャラリーめぐり、5つめは、MU東心斎橋画廊。
2階は杼元愛子作品展「深淵の淵」
海や波の青かと思いきや、どうやら空の青のようだ。
迫る青のイメージ。
1階はクニト個展。
UFO「ルナ」、葉巻型UFO「ブラン」、スプートニク、スプートニク2号、ミステリーサークル「コロナ」「キドウ」、110101010
大量のライカ犬で構成されたUFO「ルナ」など、全体にライカ犬が使われていた。(見た目はニッパー犬)「ルナ」は1時間に1回、動く仕掛けがしてあったそうだが、行ったとき、ちょうど動き終わったところで、動く姿は見れず。残念。
今日の一番の収穫かも!
出展作家は、3beans♡art, Atsuyo Minamoto, Chiaki Akada, coa-bee, EGOIST2, HASE, Kyohei Sugiyama, Mai Aimheart, Miss Bulle, PEAS, Tomoatsu Hiraishi, Waka, おくだぱん, おはす, かみやまたつや, くろかわえいこ, とうもりゆみ, ひまわりん, まつうらあい, まーち, ももよん, やましん, ガンチャン, キタノユキフデ, ヒステリックパンツもちょもちょ, ミヤザキ, ヤンヤンZ, 三宮玄太, 三谷達成, 中島賢大, 中野利彦, 乾真徳, 住田昌隆, 前田登志春, 垣内真希子, 堀としかず, 大塚和也, 奥津香里命, 村中洸, 村田のりみち, 松口美智子, 森谷友美, 正木繁樹, 西岡兄妹, 近藤仁美, 鈴木マヤ子, 開楽智治
あかマルシェ内には、くろマルシェという闇のスペースもあって、僕は、そのくろマルシェに入っているほうが居心地がよくて、PEASの映像作品を数本見たりした。http://akamarche.com/
ギャラリーめぐり、5つめは、MU東心斎橋画廊。
2階は杼元愛子作品展「深淵の淵」
海や波の青かと思いきや、どうやら空の青のようだ。
迫る青のイメージ。
1階はクニト個展。
UFO「ルナ」、葉巻型UFO「ブラン」、スプートニク、スプートニク2号、ミステリーサークル「コロナ」「キドウ」、110101010
大量のライカ犬で構成されたUFO「ルナ」など、全体にライカ犬が使われていた。(見た目はニッパー犬)「ルナ」は1時間に1回、動く仕掛けがしてあったそうだが、行ったとき、ちょうど動き終わったところで、動く姿は見れず。残念。
今日の一番の収穫かも!
友枝望「CLUSTER」「紀凛会展」@江之子島文化芸術創造センター~「MOBILIS IN MOBILI-交錯する現在-」@コーポ北加賀屋~「笹岡茂彦展 テクニカラー」@ギャラリーはたなか
2013年10月19日 芸術
19日は、宍戸留美ちゃんのライブに出演する前に、ギャラリーを回ってきた。
まず、江之子島文化芸術創造センターで、友枝望の「CLUSTER」
家庭から置物を借りてきて、それを集めて展示したもの。
こけし、人形、木彫りの熊などなど。
これは、サイズ無用の輪投げを見ている楽しさ。
同じフロアーで開催していた「紀凛会展」も見てきた。
ナイーブなようで、一筋縄ではいかない作品たち。
http://enokojima-art.jp/e/archives/event/286
2つめに廻ったのは、コーポ北加賀屋で、「MOBILIS IN MOBILI-交錯する現在-」
出展作家:梅沢和木、河西遼、川村元紀、高橋大輔、武田雄介、二艘木洋行、百頭たけし、三輪彩子、百瀬文、吉田晋之介
作家の略歴をみると、1980年代生まれで、関西出身でない作家が集まって、「多様性」への問題意識を主軸にして展示されているようだ。
それぞれの作品は面白かったが、多様性への問いについては、オープニングで行われたトークを聞いてみたかった、という思いしきり。
http://coop-kitakagaya.blogspot.jp/2013/09/2013-mobilis-in-mobili.html
3つめのギャラリーめぐりは、ギャラリーはたなかで、「笹岡茂彦展 テクニカラー」
映画を題材に描かれた絵に、映画の解説がつけられている。
それぞれの解説は単なる情報だけではなく、感想や思い出がまじえられたコラムみたいで、楽しい。
テレビの洋画劇場を毎週楽しみにしていた頃を懐かしく思い出した。
まず、江之子島文化芸術創造センターで、友枝望の「CLUSTER」
家庭から置物を借りてきて、それを集めて展示したもの。
こけし、人形、木彫りの熊などなど。
これは、サイズ無用の輪投げを見ている楽しさ。
同じフロアーで開催していた「紀凛会展」も見てきた。
ナイーブなようで、一筋縄ではいかない作品たち。
http://enokojima-art.jp/e/archives/event/286
2つめに廻ったのは、コーポ北加賀屋で、「MOBILIS IN MOBILI-交錯する現在-」
出展作家:梅沢和木、河西遼、川村元紀、高橋大輔、武田雄介、二艘木洋行、百頭たけし、三輪彩子、百瀬文、吉田晋之介
作家の略歴をみると、1980年代生まれで、関西出身でない作家が集まって、「多様性」への問題意識を主軸にして展示されているようだ。
それぞれの作品は面白かったが、多様性への問いについては、オープニングで行われたトークを聞いてみたかった、という思いしきり。
http://coop-kitakagaya.blogspot.jp/2013/09/2013-mobilis-in-mobili.html
3つめのギャラリーめぐりは、ギャラリーはたなかで、「笹岡茂彦展 テクニカラー」
映画を題材に描かれた絵に、映画の解説がつけられている。
それぞれの解説は単なる情報だけではなく、感想や思い出がまじえられたコラムみたいで、楽しい。
テレビの洋画劇場を毎週楽しみにしていた頃を懐かしく思い出した。
谷町6丁目新空堀ビルR100に行って、岡野キャロ個展「あまきゃろ」を見てきた。
「あまちゃん」を題材に描いたイラストレーション。16日までの開催が20日まで延長になったおかげで見に行けました!
バッジも買って、さっそく帽子につけた!
乙画廊に行って、村田兼一『眠り姫~another tale of princess』出版記念展を見てきた。18禁になっていた。初日のせいか、村田さん御本人が来廊中。
少女たちの着衣部分と脱衣部分のバランスが絶妙。
淫靡な感じは全然なく、綺麗でそしてむずむずと痒かった。
http://oto-gallery.no-blog.jp/otoblog/2013/09/another_tale_of.html
深江橋のGallery Nomartに行って、ZBOの展示を見てきた。
12日に行われたコンサートの終了後の光景ではあったが、そこに「祭りの後」の寂しさはなく、「岩にしみいる蝉の声」を追体験するように、ギャラリー内でさんざん遊ばせてもらった。オルゴールが蝉の声のようにギャラリーに充満し、遅れてやってきた夏休みを楽しんだ感じ。12日のイベントではオーケストラだったけど、今日は、僕の独奏。コギト・オルゴ(-ル)・スム!
http://www.nomart.co.jp/zbo/index.php
「あまちゃん」を題材に描いたイラストレーション。16日までの開催が20日まで延長になったおかげで見に行けました!
バッジも買って、さっそく帽子につけた!
乙画廊に行って、村田兼一『眠り姫~another tale of princess』出版記念展を見てきた。18禁になっていた。初日のせいか、村田さん御本人が来廊中。
少女たちの着衣部分と脱衣部分のバランスが絶妙。
淫靡な感じは全然なく、綺麗でそしてむずむずと痒かった。
http://oto-gallery.no-blog.jp/otoblog/2013/09/another_tale_of.html
深江橋のGallery Nomartに行って、ZBOの展示を見てきた。
12日に行われたコンサートの終了後の光景ではあったが、そこに「祭りの後」の寂しさはなく、「岩にしみいる蝉の声」を追体験するように、ギャラリー内でさんざん遊ばせてもらった。オルゴールが蝉の声のようにギャラリーに充満し、遅れてやってきた夏休みを楽しんだ感じ。12日のイベントではオーケストラだったけど、今日は、僕の独奏。コギト・オルゴ(-ル)・スム!
http://www.nomart.co.jp/zbo/index.php
水都大阪フェス2013、中之島公園でヤノベケンジの「サン・チャイルド」を見てきた。
サン・チャイルドと、ミラーボールカーは、今日までの展示だったので、両方見たかったが中之島公園と中之島GATEの距離が離れすぎていて、サン・チャイルドだけにした。京都造形芸術大学でヤノベケンジの巨大な作品を見て、また、トーク後の質疑応答でも発言していたので、つながりを感じたのだった。
サン・チャイルドに込められた意図が何であれ、巨大なものは、それだけで価値がある。そういう「大仏効果」を考えると、サン・チャイルドはまだまだ小さすぎた。東京スカイツリーくらいの身長はほしかったところだ。
http://www.suito-osaka.jp/fes2013/
味園ビル1階のギャラクシーギャラリーで、光宗薫個展「スーパー劣等生」を見てきた。
大阪のメイドカフェでメイドしてた、とか、AKB48で将来を嘱望されながら突然やめた、とか、いろいろあるが、彼女のボールペン画を見るかぎり、これは余技ではない。
りっぱなアーチストだと思えた。
作品は、媚びない目とか、不味そうなケーキや寿司、異常にきれいな昆虫、脳みその中身ぐちゃぐちゃコラージュなど、芸術のもつ力のひとつ、「居心地の悪さ」をぶつけるかのようであった。
今回の展覧会のための特製カクテル「スーパー劣等生」というのがメニューにあったので、飲んでみた。とにかく、真っ白のうえにも真っ白。
http://www.galaxygallery.info/category/now/
サン・チャイルドと、ミラーボールカーは、今日までの展示だったので、両方見たかったが中之島公園と中之島GATEの距離が離れすぎていて、サン・チャイルドだけにした。京都造形芸術大学でヤノベケンジの巨大な作品を見て、また、トーク後の質疑応答でも発言していたので、つながりを感じたのだった。
サン・チャイルドに込められた意図が何であれ、巨大なものは、それだけで価値がある。そういう「大仏効果」を考えると、サン・チャイルドはまだまだ小さすぎた。東京スカイツリーくらいの身長はほしかったところだ。
http://www.suito-osaka.jp/fes2013/
味園ビル1階のギャラクシーギャラリーで、光宗薫個展「スーパー劣等生」を見てきた。
大阪のメイドカフェでメイドしてた、とか、AKB48で将来を嘱望されながら突然やめた、とか、いろいろあるが、彼女のボールペン画を見るかぎり、これは余技ではない。
りっぱなアーチストだと思えた。
作品は、媚びない目とか、不味そうなケーキや寿司、異常にきれいな昆虫、脳みその中身ぐちゃぐちゃコラージュなど、芸術のもつ力のひとつ、「居心地の悪さ」をぶつけるかのようであった。
今回の展覧会のための特製カクテル「スーパー劣等生」というのがメニューにあったので、飲んでみた。とにかく、真っ白のうえにも真っ白。
http://www.galaxygallery.info/category/now/